新宮市議会 2022-03-09
03月09日-04号
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 続いて、コロナ禍における経済についてもお尋ねいたします。 市長の令和4年度予算大綱の中で、地域産業の活力増進及び観光振興の推進については、コロナの影響により、依然、市内経済の冷え込みが懸念されるため、昨年に引き続き、
プレミアム付商品券の発行・販売を行い、市内の消費による
地域内循環を推進してまいりますと、一部抜粋させていただきましたが、ありました。この件について、担当課の詳細な説明をお願いいたします。
◎
商工観光課長(峪中直樹君)
商工観光課、峪中より答弁させていただきます。
新型コロナウイルス感染症の影響が引き続き長引いている中、落ち込みが続いております地域経済の活性化と、売上げが減少しております
市内事業者様における販売促進を図ること、そして市民の皆様の生活支援を行うことを目的としまして、商品券の販売を実施させていただきたいと考えてございます。
プレミアム率につきましては、昨年度と同じく40%といたしまして、1セット5,000円で7,000円分の商品券を購入いただける形で進めさせていただきたいと考えております。 なお、購入につきましては、市民お一人につき2セットまで購入できる形で進めていきたいというふうに考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) これって、令和4年度予定の
プレミアム付商品券、前回と同じ内容のものをお考えでしょうか。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) はい。現時点におきましては、そのように考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) 今までの利用率とかはいかがでしょう。直近のとその前の実績とを教えていただければありがたいです。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 令和3年度の販売冊数につきましては、3万7,012冊の購入をいただきまして、購入金額にしますと1億8,506万円となってございます。
プレミアム率が40%でしたので、発行金額は2億5,908万4,000円となってございます。販売率につきましては、約67.1%でございました。令和2年度におきましては61.6%でしたので、販売率につきましては、約5.5%上昇してございます。
◆2番(大坂一彦君) このことは、さきの予算の質疑の際にも申しましたが、5,000円で7,000円分の、1万円で1万4,000円分の買物ができるんですから、お得なのはよく分かります。さらに、購入先、いわゆる使えるお店も、大手を含め前より増えて、より使いやすくなっているのもお聞きしております。でも、数%伸びているとはいえ、利用率が伸び悩んでいるのではないかとも思うんですが、関係課としてはどのようにお感じでしょう。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 販売率につきましては67.1%ということでございましたが、先ほども答弁させていただきましたとおり、約2億6,000万円分の商品券が市内で流通しているということもございますので、一定の効果はあったというふうに考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) こんなにお得な商品券なので、回数を追うごとに利用率がどんどん伸びていってもいいんじゃないかとも思うんですが、そこで、これもこの前お伝えしたことですけれども、以前に申したと思うんですが、ある高齢の女性の御意見として、「大坂さん、そりゃ得なのはよう分かったあるんやで。でも、私
ら年金生活者は、その5,000円がなかなか出せんのやよ。ましてや1万円なんてとんでもないわ。大体行き先決まったあるんやからね」との御意見。要は、ありがたいけれども、買いたくてもなかなか手が出ない。すごく心の痛む御意見としてお聞きしました。
プレミアム付商品券って、こういう方々にこそ使ってもらうべきものじゃないんでしょうか。 そこで、これはあくまでも例えばの話でありますが、値段の設定を少し下げて、3,000円買えば4,000円分の買物ができる、それを二口なら6,000円で8,000円の買物ができるとか、
プレミアム率は少し低くなっても、3,000円で余分に1,000円分の買物ができるとなれば、今より利用者が増えませんか。利用者が増えるイコール喜んでくれる市民が増え、それを利用いただく店舗も喜ぶ。もちろん印刷のコスト等、経費は今よりかさむと思われますが、それでもこれを喜んでくれる市民が増え、買物してくだされば、それは必要経費だと思います。 私は、この
プレミアム付商品券に関しては、以前から肯定派です。そうずっと申しております。このコロナ禍で冷え切った市場で、少しでも市民の皆さんの購買意欲が高まればと思ってやみません。ただ、何度か試みて、結果に伸び悩みが見えたとしたら、今のものに少し手を加えてみてもいいんじゃないでしょうか、その辺いかがでしょう。
◎
企画政策部長(新谷嘉敏君)
企画政策部、新谷からお答えします。 確かに、この
プレミアム率、付加価値をどうつけるかということについては、当局においても議論させていただきました。 ただ、課長から答弁しておりますように、この40%という高い
プレミアム率、またそれに伴う大きな経済効果を重視して、もう一度令和4年度におきましても、同様の事業をさせていただきたいというふうに考えてございます。 ただ、議員から御指摘のありました7割という購入率というのはまだ少し改善の余地があると思いますので、PR方法については少し工夫を凝らしたいというふうに考えてございます。 なお、議員からいただきました生活者の側に寄り添った提案というのは非常に貴重な意見だと感じております。そういったところを令和4年度に繰り越すコロナの交付金の活用の中で、そういった生活者の視点に立った施策も、感染対策と併せて検討してまいりたいと、そのように考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) 恐縮です。ありがとうございます。 ぜひの御検討といいますか、今、お伝えした御高齢の御婦人等の御意見等も十分お含みおきいただきまして、どうぞどうぞ御検討を重ねていただきたいと思います。よろしくお願いします。 商品券もうちょっと続けます。 この商品券の販売はいつからを予定し、購入の方法はどうなりますでしょうか。
◎
商工観光課長(峪中直樹君)
商工観光課、峪中よりお答えさせていただきます。 新年度に入りましたら、取扱店舗様の追加募集ですとか、商品券の
印刷等準備を進めまして、6月か7月くらいには販売を開始したいというふうに考えてございます。購入につきましては、令和3年度同様、引換えはがきを全世帯に送付させていただきますので、その引換えはがきをお近くの市内の郵便局に持っていっていただきまして、購入していただく形を取りたいというふうに考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) それはいつ頃まで購入できて、いつまで使用できるんでしょうか。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 今年度におきましても、年明けの1月末まで購入もできて、使用もしていただけるという形でございました。令和4年度におきましても、来年1月末ぐらいまでの期間、購入と利用とをしていただけるような形を取りたいと考えております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 6月か7月には販売を開始して、来年1月まで買えるし使えるということでよろしいですね。 先ほども申しましたが、少しでも多くの市民に喜んで使ってもらえる商品券でありますよう、御尽力をお願いいたします。 それから、これは
事業者向けにお聞きしますが、今、本市をはじめ、国や県で行われている、コロナで苦しむ事業者のための救済支援措置等ありましたら、御説明お願いいたします。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 国におきましては、現在、
事業復活支援金という事業の受付を開始してございます。
事業復活支援金と申しますのは、
新型コロナウイルス感染症によりまして大きな影響を受けております中小・
小規模事業者、
個人事業主様等に対しまして、事業規模に応じた給付金が支給されるものでございます。対象となる事業者様は、
新型コロナの影響で、2021年11月から2022年3月のいずれかの月の売上高が、2018年11月から2021年3月までの間の任意の同じ月の売上高と比較しまして50%以上あるいは30%以上減少した事業者様が対象となりまして、支給額につきましては、法人の事業者で最大250万円、
個人事業主様で最大50万円となってございます。 なお、この
事業復活支援金の申請につきましては、オンラインのみでの申請となってございます。申請方法、
事業内容等につきましては、
商工観光課でも御案内をしているところでございます。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 ちょっと復唱になりますが、
事業復活支援金、対象は、中堅・中小・
小規模事業者、
個人事業主で、コロナの影響で、2021年(令和3年)11月から2022年(令和4年)3月の月の売上高が、2018年(平成30年)11月から2021年(令和3年)3月までの間の月の売上高と比較して50%以上または30%以上50%未満減少した事業者に、法人で最大250万円、
個人事業主で最大50万円の給付が受けられるということでよろしいですね。 その申請については、オンライン申請のみということですよね。例えばオンラインの環境が整っていないとか、その辺のことがてんで苦手な御高齢の方たちは、その申請について、例えば入り口あたりの説明を
商工観光課でいただけるとお伝えしてもよろしいものでしょうか。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 今回の
事業復活支援金の申請につきましては、オンラインのみとなってございます。申請につきましても、少し事前登録が必要であったり、登録確認期間というところで、実際お店をやっているというところを証明してもらうという作業等もございます。その上での申請となってきますので、少し分かりにくいところもあろうかと思います。その点につきましては、
商工観光課でも御案内、説明をさせていただいておりますので、お越しいただければというふうに考えてございます。
◆2番(大坂一彦君) ただ、課長、最後まで御課でというふうなことは難しいということですよね。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) こちらでオンラインでの申請を代行させていただくというところは、事前登録から始まりまして、少し私どもも責任を持ってできるというところは難しいかと思っておりますので、現在、うちの課で御案内をさせていただいているというところでございます。
◆2番(大坂一彦君) やっぱり苦手な方っておられるんですね。特にオンラインという言葉だけで拒絶反応みたいな、御高齢の方、私、経営持続化支援金のときにお手伝いさせていただいた方、何人か思い浮かぶんです。とは申せ、全部全部というのは難しかろうと思います。そのあたり、ただ御理解いただけるような入り口の説明をぜひぜひお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 さらには、コロナ禍で苦しむ市民、市内業者のために、今しばらくの御尽力を重ねてお願いしまして、この項を閉じさせていただきます。 項目2、
医療についてですが、まずは、現コロナ禍において、報道では全国的に
医療機関の逼迫が、今もなお伝えられております。そのあたり、今、
医療センターの状況はいかがでしょうか。
◎
医療センター庶務課長(岡本真治君)
医療センター、岡本より答弁させていただきます。 現在、
医療センターでは、
新型コロナウイルス陽性患者の受入れのための即応病床として、32床を確保しております。そのような中、
オミクロン株の流行で、和歌山県も3月6日まで
まん延防止等重点措置が取られていたところであります。
オミクロン株の陽性患者について、新宮保健所の判断により、症状の軽い方や無症状の方は入院せずに自宅療養となることがあり、当院の即応病床の病床利用率については、現在、余裕のある状況でございます。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 症状が軽い方や無症状の方、入院せずに自宅療養等々もあって、今は病床にゆとりがあるという状況なんですね。 少々講釈めいた仏教的なお話で恐縮なんですが、人は生まれながらにして、生老病死、生まれる、老いる、病む・患う、亡くなる・死という四つの苦を持って生まれてきているそうです。生まれたことによっていろんな悩みや苦しみを持ち、老いていく大切な家族や自分を見、そんな中、病んで患うことにも苦しみ、そして最後は悲しいかな、死をもってこの世を終わる。この四つの苦しみといいますか、四つの事象の全てに関わるのが
医療であります。生まれるとき、老いていく過程で病を患ったとき、そしてこの世を終えるとき、その全てのときに
医療は関係してきます。それだけこの
医療、市民生活において大切なこと、最重要の課題であると思い、今回も少し触れさせていただきたいと思いました。 昨日、同僚議員お二人も触れておられ、重ねてのお尋ねとなりますが、さきの12月議会において、多くの市民の「大坂君、
医療センターのお産できんってどういうことよ。絶対あかんで、あれは。何とかせえよ」との声を受け、私も一般質問で質問させていただきました。その後、市長、我が議長をはじめ同僚議員ほか、実に多くの方々の御尽力で、慈恵医大、近畿大学医学部、和歌山医大等々の御支援を仰ぎ、明るい方向に向かっているとは思うのですが、現在の状況をいま一度詳しくお聞かせください。
◎
医療センター庶務課長(岡本真治君) 産婦人科の現在の状況でございますが、東京慈恵会医科大学から産婦人科部長を派遣していただくことになり、4月1日に赴任されることになりました。また、6月1日からは、近畿大学を退職された医師が当院で勤務していただけることになり、6月でようやく常勤医師3名体制が取れることになります。 ただ、分娩対応は365日24時間の体制づくりが必要となり、さらに、緊急での帝王切開等には医師2名の体制が必要と伺っております。前任部長はお住まいが新宮市のために、緊急時には対応していただくことは可能でありましたが、今回赴任される医師はよそから来られるお医者さんであるため、週末等に御自宅に帰宅される期間等常勤医師が手薄になる間に対応していただく非常勤医師の確保に努めているところであります。分娩対応の再開時期が決まりましたら、当院から皆様にお知らせさせていただきます。
◆2番(大坂一彦君) 明るい兆しはあれど、まだ分娩再開には至っていないということですよね。 これは、今年明けてまだ1月だったと思いますが、田辺市の紀南病院の関係者とお話しする機会がありまして、「新宮市さん、産婦人科大変やね」と。「うち、紀南病院ですが、も医師不足から里帰り出産を控えてもろているんやけれども、ある程度めどがついてきたので、そろそろ再開してもって話の中、新宮市さんのことを聞いて、そちらの受入れもしなければならないんやから、もう少し検討しようということになったんや」とのお話でした。私はこのお話を聞いて、正直、率直にうれしかったですし、ありがたいと思いました。この田辺市のみならず、三重県を含む近隣、近郷の町長さん方も、この婦人科問題については
医療センター優先を唱えてくださっている旨の新聞も拝見いたしました。まさに広範囲に及んで
医療の連携がなされようとして、大変頼もしく、ありがたく思った次第です。 ただ、それに甘えてばかりいるわけにもいかない現実。さらには、前回詳しいお話を伺ってきた、お産に長く携わってこられた方の貴重な意見として、前回もお伝えしましたが、働き方改革が2024年に医師、看護師にまで波及することを考えると、決してこれは産科だけの問題ではなく、
医療センター全体に関わってくる問題。ひいては、新宮・東牟婁だけの話ではなくて、この地域一体で考えなければならない
医療の大きな問題だと思うと、厳しくお話しくださったことをお伝えいたしましたが、2024年ってもうすぐそこです。これについて、
医療センターでは、その後、何らかの話合いはなされておりますでしょうか。
◎
医療センター庶務課長(岡本真治君) 2024年の働き方改革は、産婦人科医師のみならず、当院全体の医師等の確保に大きく影響が出る可能性があると考えております。過疎地域であるこの地域において、医師等の人材確保はこれまでも難しい面がありましたが、より一層厳しくなると考えております。現在、2024年の働き方改革への対応に特化した具体的な協議まではできておりませんが、今回の産婦人科医師の派遣につきましても、大学側の医師不足といった問題もあり、診療科によっては、入局者数が少ないということから、和歌山県立医科大学も含めて、幾つかの大学へ派遣依頼をしていく必要があると思います。引き続き、院長以下、医師等の確保に取り組み、患者さんに御不便をかけることのないように努めてまいりたいと考えております。
◆2番(大坂一彦君) ぜひお願いします。 現産婦人科の対応だけでも大変な状況なのは容易に想像できます。ただ、先ほど申したように、この
医療は、人が暮らしていく上で切っても切れない、最も重要な部分であると思います。これも前回の質問の際に申しましたが、高齢化が進み、人口減少の続く中、それを打破するために、よそから当地へ移住や定住の促進を図るためにも、やっぱり
医療が充実していることが大前提、大原則だと思います。縁あって、若い方がせっかくこの地へ来てくれようとしても、産めないではどうしようもありません。来てくれる方も来てもらえなくなります。市長、「市政は市民のためにあり」とともに
医療センターの充実と医師確保をはじめ
医療体制の維持・充実を唱えておられる市長の、今一層さらなる御尽力と関係各方面へ引き続いてのお働きかけを強く強くお願い申し上げ、この項を閉じさせていただきます。どうぞ引き続きよろしくお願いします。 続きまして、教育についてでありますが、それに先立ちまして、まずは今年4月から民法の改正により、成人年齢が18歳に引き下げられることについて、担当課より簡単に御説明お願いいたします。
◎生涯学習課長(野本渉君) 生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 今回の改正による成年年齢の引下げによりまして、携帯電話の購入やアパートを借りるなどの契約が、親の同意を得ずに1人でできることが可能となったり、女性の婚姻開始年齢が16歳から18歳に引き上げられます。また、10年有効パスポートの取得や性別の取扱いの変更審判を受けることができるなどがあります。ただし、飲酒や喫煙に関する年齢制限や公営競技の年齢制限については、これまでどおり二十歳のままであります。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 この件に関して、市長はどのようにお考えでしょうか。市長の御見解をぜひお願いします。
◎市長(
田岡実千年君) 今回の改正は、18歳以上の若者を大人として扱うこと、つまり、自己決定権を尊重し、その積極的な社会参加を促すものであるというふうに認識してございます。
◆2番(大坂一彦君) 2月15日付の紀南新聞でありますけれども、他市町村の成人式の動向が記されておりました。そんな中、我が新宮市は慎重な姿勢で、この時点での明言を避けておられます。実際、明治時代から140年の長きにわたり二十歳成人と定められてきたものなので、慎重な審議を要するのは当然だと私も思います。 担当課にお尋ねいたします。 その後、この件について何らかの進展といいますか、ありましたでしょうか。
◎生涯学習課長(野本渉君) 生涯学習課、野本よりお答えいたします。 来年度からの成人式につきましては、既に内部で三役協議を行い、対象年齢をこれまでどおり二十歳としていく方向性を確認しております。今後は、諸手続を経て正式決定し、今月中に市民の皆様にお知らせしていく予定としております。
◆2番(大坂一彦君) この成人式の在り方云々は、その御家族にとっては大変関心事ではありますが、それよりもと申しますか、先ほどの御答弁にもありました、成人となれば1人で契約を結ぶことができ、父母の親権に服さなくなる年齢となって、親の同意を得ずに様々な契約ができるようになり、逆に、その責任をも負わなくてはならなくなることの重大さが私は気になります。 そこで、新宮市として、そのようなことの啓発活動とかはお考えでしょうか。
◎
商工観光課長(峪中直樹君) 消費者行政の観点から
商工観光課より答弁をさせていただきます。 先ほど議員おっしゃられましたように、民法の改正によりまして、本年4月1日より、成年年齢が二十歳から18歳に引き下げられます。このことから、
商工観光課におきましては、今年1月に、市内にございます高校2年生、3年生に対しまして、契約等に対する啓発冊子を配布しておりますほか、広報4月号におきましても、記事を掲載することにしてございます。
◆2番(大坂一彦君) 恐縮です。 その昔、自分が18歳だった頃、我が子たちがその年齢だった頃のことを思い起こせば、何ともおぼこくて、18歳と二十歳、実際には僅か2年の差なんですが、全ての責任を負うには少々荷が重いのではないかとも思ってしまいます。ただ、国はそんな悠長なことを言わせず、実際この4月からはそうなります。そこで、大事になってくるのが、家庭でのそれをも含む教育ということで、今回はその教育について、学業のこと、運動に関わること、その他の一般的な事例を、お聞きしてきたことなどを御紹介してお尋ねしていきたいと思います。 まずは、4、5日前の熊野新聞にも掲載されていました、外国とのオンラインを通じての交流の件です。これは、宇久井小学校の児童がシンガポールの子たちと交流したという記事でした。私がなぜこの記事に目が留まったかというと、昨年、城南中学校の生徒さんがオンラインで、当時の駐日トルコ大使から感謝の意を伝えられた旨の報道があったのを覚えていたからであります。そのとき、私の中でそれは完結したんですが、その後、たしか県立新宮高校でも、外国とのオンライン交流の記事もあったと思います。 このコロナ禍において、けがの功名という言葉は適切ではないと思うんですが、にわかにこのオンラインによる交流というのがクローズアップされ、特に外国語を学ぶ子供たちには、生の声をやり取りさせてあげられるのではないかと、私なりに注目しております。 そこで、トルコと城南中学校の生徒さんたちのやり取りについて、担当課で簡単に御説明お願いできますでしょうか。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より御回答させていただきます。 城南中学校とトルコのやり取りについては、2020年10月に起こったトルコ西部の地震被害に対し、城南中学校の生徒会が中心となりまして、校内で募金を呼びかけ、義援金を送りました。義援金の送付者の中に城南中学校の生徒がいるということを知ったトルコ駐日大使から、県国際課を通じまして、オンラインにより謝意を述べたいという申出がございまして、交流が実現したものであるというふうに聞いております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 当時の新聞を見返してみますと、オンラインの会議システムZoomを通じてやり取りされたみたいです。めちゃくちゃ貴重な体験だったと思うんです。みんなで義援金を募って送ること自体、本当に尊いことですし、それを実行に移した当時の城南中学校の生徒さんたち、本当にすごいと思いますし、すばらしいと思います。 ただ、今回取り上げたいのは、そのオンラインを使っての外国とのやり取り、生の外国語に触れる絶好の機会をもっと活用できないだろうかの部分であります。今、答弁いただいたように、私も調べたところ、和歌山県庁の国際課にたどり着き、先日、お話を伺ってまいりました。幸い、国際課の課長とは30年来のお付き合いがありまして、その関係で、おかげとフランクに率直なお話が聞けたのは大変ラッキーでありました。 課長いわく「オンラインで外国人と交流言うても、我々大人はいろんなことが気になってなかなかうまいこと進まんのやけれども、大坂さん、子供らは早いで。初めは緊張しているようやけれども、ものの5分、10分かからんうちに、好きなアニメのキャラとかを画面を通じて見せ合ったりして、すぐ打ち解けるんですよ。それはもうびっくりするぐらいの早さで、言葉が通じんとか関係ないんかな。身ぶり手ぶり等、その共通するワード、単語で話が通じてしまう。ほんまびっくりしますよ」と話され、そしてさらに、「恵まれた環境の子供なら、将来、海外留学も可能かもしれんし、もちろんみんながみんな、外交官や商社マンになるわけやないですよね。でも、我々の住む和歌山県でも、これからは外国人抜きって考えられへん。今はコロナ禍やし、外国人と出くわす機会も少ないかもしれんけれども、これからコロナが落ち着いたら、そちらの新宮・東牟婁地域でも、観光にも就労にも多くの外国人がやってくると思います。例えば、そんな外国人とばったりコンビニで会ったとき、例えば、近所の工場で働いている外国人を見かけたとき、あっ、外国人や、どうしよう、言葉分からんしって感じになるのを少なくしてあげたい。だから、何でも吸収しやすい子供のうちに、外国人や外国語に触れる機会をつくってあげたい。今はオンラインやけれども、実際に外国人と話し、外国の文化と触れ合うことを体験させてあげられたら、子供たちには貴重な体験となり、それがその子たちの血にも肉にもなるんやと思います」とおっしゃっておられました。 その話を伺って私は、そんな貴重な体験なら、さきの城南中学校のみならず、市内の小学校、中学校ででもそのようなやり取りができまいかと思った次第であります。そのあたり、教育長、どのようにお考えでしょうか。
◎教育長(速水盛康君) 今の御質問は、一つは異文化交流というんですか、そういう場を提供できないかということと、もう一つは、外国語教育をしっかりとお願いしたいということだと思います。 異文化交流については、姉妹都市であるサンタクルーズ市と、これまではホームステイを中心とした直接的な交流をアメリカで行っていたところでありますが、先ほど御指摘ありましたように、オンラインということで、ここ数年はオンラインを活用した交流をさせていただいております。 もう一点、外国語教育ということについては、外国語と外国語活動ということを今、小学校と中学校でやってございます。なかなかすぐに、今言われました活用する力というのは、正直言いまして、外国語だけではなくて、弱いと、これは事実でございます。そういった点を、今御指摘いただきました城南中学校での事例が一つのよい事例となって、今後各学校で進められていくと、そういうことについてはこれからも御紹介をしていきたいと思ってございます。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 もちろん今回御提案して、すぐに取り組めるほど簡単なことではないというのも分かっておりますし、思います。ただ、今、GIGAスクール構想であったり、前よりも、今は取り組みやすい環境も整ってきているとも思います。さきの県庁国際課長は、話の結びに、「英語、中国語、その他外国語があまり得意でない国際課長が言うているんやから、信憑性ないかもしれんですけれども、県の国際課では、青少年交流事業として、小学生には小学校用の、中学生には中学校用の、高校生には高校用のプログラムを用意して、語学ができる、海外で生活したことのある国際課の職員と学校の先生としっかり相談の上で、授業のサポートをさせてもらいますので」と申されていました。 そこで、それに乗じてというのは大変言葉は悪いんですが、私は、県のこういうシステムを有効に利用させてもらえばいいのではないかと思うんですが、関係課、いかがでしょうか。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 先ほどのトルコとの交流につきましては、昨年度の交流でございました。今年度につきましても、城南中学校のほうでは、県の国際課のオンライン交流事業のほうに参加させていただいたところでございます。それは、在外の和歌山県人会の方々と、小中学校、高校生がオンラインで交流するというようなものでございました。先日、市のほうで実施させていただきました市立の小中学校のふるさと教育の担当者会議、そちらのほうでも城南中学校の取組を共有させていただいたところでございます。新年度には、また和歌山県の
教育委員会を通じて、当該事業の案内があると思いますので、校長会等を通じまして、各校に紹介していきたいなというふうに考えております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 決して大きなお金がかかるとも思えません。子供たちに生の声を聞かせてあげられる好機とお考えいただければありがたいと思います。ぜひの御検討をよろしくお願いいたします。 次の教育の項目に移ります。運動に関する部分です。 これは、ある駅伝、長距離走を子供さんが習っている親御さんから聞いたお話の上、その指導者の方に伺ってきた話です。その方は、県で行われた過去のジュニア駅伝大会の結果を私に見せてくれまして、新宮市の現状がこれでは寂しい。また、生徒の数が減ってきているからとはいえ、今の新宮市の中学校の運動部の衰退具合を嘆き、スポーツへももっと力を入れて、子供たちに頑張った後の達成感とか充実感、そしてみんなで頑張る連帯感とかをぜひ自分たちの体をもって感じてほしいと、御自身の経験を基に、ジュニア駅伝の指導を試みられているそうです。その方は、ただ単に駅伝の成績を上位にすることが目的ではないとおっしゃいます。「その頑張った経験が尊いんです。勉強が少し苦手な子でも、運動を通じ、自分の得意なものを見つけられるかもしれない。そして、それが自信となって、その子はもとより、子供たちがもっともっと元気になってくれれば」とお話しをくださいました。ただ、なかなかその意が通じず、選手集め等、様々な御苦労もされたそうであります。そして、「大坂さんも陸上していたから分かるんやない」と、「私ら中学校のときの郡の記録会、覚えていない」と、「あのとき学校中でめちゃめちゃ盛り上がったよね」と、水を向けられました。確かに私は中学校のときに、そんな思いを実体験しております。 ちょっと恥ずかしい拙い話ですけれども、もう45年も前の話になりますが、そのときのお話を参考までに少しさせてください。 その頃の私は、どちらかといえば、勉強よりも野球部の部活動に全力でした。当時の緑丘中学校の野球部には、大変熱心な顧問の先生がおられ、結構ありがたくも厳しく御指導もいただきました。冬休みには、毎朝、あの御手洗の浜を往復走ったんです。毎日です。結構きついんです。ただ、その熱心な先生は、我々生徒だけを走らせるのではなく、御自身も一緒になって全力で走られるんです、毎日。だから、我々生徒は、しんどくてもしんどいと言えない。でも、そのときに、みんなの精神力とスタミナと脚力は確実に伸びたのではないかと思います。そして、そんなかいあって、私は秋の郡の陸上の記録会に800メートルの選手に抜てきいただき、野球部の練習後、毎日800メートルの練習もするようになり、ただ当時の緑丘中学校には、同学年で800メートルのモンスター、群を抜いて速い選手が1人いて、私が練習に参加し始めた頃は、その彼に、どうにもこうにも追いつけない状態でした。でも、日々の練習を頑張って重ねたことによって、その彼との距離が少しずつ縮まり、そしてついにはその彼を抜くこともできるようになってきたんです。それでも、ゴール前でまた抜き返されたり、毎日毎日、その彼と一進一退の状況で、まさに切磋琢磨の練習をしました。 そして、迎えた記録会は、私は800メートルの予選1組で2分16秒1という大会新記録で決勝に進み、そしてその彼はその後、予選3組で、私のその記録をさらに上回る大会新記録を樹立して、私の大会記録はすぐにかき消されたという落ちまであります。そして、決勝。結果は、その彼が優勝、私は3位となったわけですが、そのときいただいた第3位、大会新記録と書かれた賞状を今でも大事に置いておりますし、負けはしましたが、練習を頑張ってきたかいあっての結果を大変誇らしく思ったものです。四十数年たっても色あせない大切な思い出です。 その記録会では、学校対抗の結果も競い、どの学校の選手も総合優勝を目指して、出場種目は違えど、みんながみんな自分の学校の選手を、声をからさん勢いで応援するんです。そんなときに一体感、連帯感を感じ、さらには、自分の学校への愛着というか、愛校心みたいなものも芽生えるのではないかとも思います。そして、その先には郷土愛だとか、地元への思い、さらには愛国心みたいなものも生まれてくるのではないかと思っております。 古く拙い経験談をさせてもらいました。もちろん我々のときと今の子たちは、生徒数も環境も全く違います。ただ、今の中学生の年齢の子供たちも、私たちの頃と、本質というか、もとのもとの部分はあまり変わらないのではないかとも思っています。私の体験を押しつけるつもりは決してありませんが、ジュニア駅伝の指導者に手を挙げてくださった方は、「そういう思いを今の子供たちにもさせてあげたい。まず、その子供たちが走る喜びを覚え、盛り上がり、そしてその子たちみんなが頑張っている姿を見て、その保護者たちも喜び、盛り上がり、それが波及して、まちの、市の元気につながって、新宮市が活性化することになればすばらしいと思うんです。もしかしたら、それがまちおこしになるかもしれんし、スポーツって大事やと思います」と、熱く熱く話してくれました。同時に、「教育長はじめ、事務局、関係課の方々には大変お世話になり、またいろいろと御協力もいただきました。大変ありがたかったですし、感謝しています。今後は、子供たちに関わる全ての方々の御理解、御協力を賜れればと思います」とおっしゃっておられました。今後、もし何らかの御相談があったら、ぜひ耳を傾けてあげていただけたらと切に思います。担当課としてはいかがお考えでしょう。
◎生涯学習課長(野本渉君) 生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 この和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会は、県内の各市町村の小学校5年生から中学校3年生までが地元を代表して出場する大会であります。本市でも、指導員の方々の献身的で熱心な御指導によりチーム状態が上がり、雰囲気も非常によく、本番を楽しみにしておりましたが、
新型コロナウイルス感染症の急拡大により、残念ながら大会は中止となりました。担当課としては、駅伝チームの運営に関して、指導者との連携をより密に図り、指導者からの御提言などにも真摯に対応させていただきながら、参加された子供たちが、記録はもとより、ここでの体験が今後の成長の糧になるような取組を進めてまいります。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。大変ありがたい御答弁、恐縮いたします。その旨お伝えさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。 そして、教育の項目の最後に、これ去年もお伝えしましたが、共通試験をぜひ紀南でもの件でありますが、今年の受験生の保護者さんが、たまたま去年の私の発言を聞いていてくれたそうで、今年、我が子がそのときになって、改めてそれを感じたと言われたんです。というのも、今年は試験の前にトンガで大噴火があり、日本にも津波が押し寄せるのではないかとの懸念から、運行ダイヤと言うんですか、電車等の乱れはないか、こっちにいてやきもきしたそうです。さらには、東京大学の前で殺傷事件まであったから、精神的なストレスもあったのではないかと、一緒に行ってやれなかった子供さんのことを大変案じておられました。同じ和歌山県内に住んでいて、南に住む学生がハンデを背負うことに、いま一度声を発していただけたらと思います。ぜひの御検討をお願いいたしまして、この項を閉じます。 最後の項目であります。4、小さな無駄を省いて稼げる自治体へ。 ここでは、市民の皆さんが私に教えてくださったいろんなお知恵を御紹介します。 まずは、ごみ袋について。これは、ある新宮市民の方が名古屋市のごみ袋の現況をネットニュースで見られて、私に教えてくれました。名古屋市指定のごみ袋がインターネット上で注目を集めているそうです。名古屋市内のとあるスーパーで、会計時に有料レジ袋を希望すると、手つきタイプの、いわゆるコンビニ袋というやつですかね、市指定ごみ袋を販売してくれるというのです。レジ袋兼ごみ袋というこのアイデア、実は10年以上前から導入されている取組だそうです。そのことがSNSで、名古屋市では指定の可燃ごみ袋をレジ袋として渡してくれるお店が多くて、無駄にならず重宝していますと写真つきで投稿され、投稿を見たユーザーからは、いいアイデア、このシステムが羨ましい、めちゃくちゃ便利などの感想が寄せられ、いいねの数はみるみる5万5,000を超えたそうです。名古屋市民の感想としては「自分や家族が使うだけの日常であれば、再利用しやすく非常に便利だとも思っています。もともと生活する上で必要なごみ袋を買う回数も自然と減るのでよいですね」と、すこぶる良好だそうで、投稿した人も、「ここまで反響が大きいとは思わなかったので驚いている。その大半が、すばらしい、全国的に広まってほしいといった賛同の声でうれしかったです」とのことであります。 また、SNS上では、うちの自治体もやってほしいという声が上がったこのシステム、名古屋市役所の担当者に確認したところ、市としての取組ではなく、小売店、スーパーだそうですが、の独自のサービスということが分かったそうです。1929年創業のディスカウントスーパーの担当者にネット上での盛り上がりを伝えると、「ええ、今さら。他の地域ではやっていないんですか」と驚かれた様子だそうです。それもそのはず、そのスーパーでは、10年以上前からレジ袋代わりに、名古屋市指定の家庭用可燃ごみ指定袋を導入していたそうです。当初は無料で提供していましたが、2020年7月にレジ袋有料化がスタートしてからは、手つきタイプ10リットル用を1枚2円で販売、同タイプのごみ袋をネット通販で購入すると、100枚入り335円、50枚入り231円などで販売されているため、ほかより安く提供しているので、お客様からは安くて助かるとお声をいただいております。同店の担当者だそうです。 また、似たような取組で、これは、千葉市とコンビニチェーンのミニストップが行った実証実験で、レジ袋の代わりに千葉市指定ごみ袋を購入しませんかというもの。千葉市とミニストップ、本社は千葉市だそうです、2020年3月から11月まで、プラスチックごみ削減に向けた取組として、レジ袋代わりに指定可燃袋10リットルを販売する実証実験を、市内3店舗で実施したとのことでありました。実験内容は、お会計の際にレジ袋の購入を希望する顧客に対し、レジ袋とごみ袋のどちらかを選択してもらうというもの。通常10枚1組80円のごみ袋を1枚8円で販売したそうです。千葉市環境局資源循環部収集業務課の担当者によると、実験当初は、ごみ袋と印刷されている袋に商品を入れることに抵抗があるという声もあったそうですが、開始後は、好意的な意見が多く寄せられたといい、販売数も堅調だったため、期間終了後も継続して実施したとのことであります。「今後、広く導入されるように、実験実施店舗から要望のあった単品販売用バーコードを可燃ごみ袋に付記することで、販売店舗での効率性、利便性の向上を図るなど、促進策を講じていきます」というのは、千葉市の担当者の談だそうです。 これをそのまますぐにはなかなか難しいところがあると思いますが、このように、民間と協働で同じ方向に向かって取り組むことで、両者に利もあり、市民も喜び、また何よりごみの削減、CO2排出削減などなど、持続可能な問題解決になると思われるので、御参考にされてみてはいかがかと思いますが、いかがでしょう。
◎
生活環境課長(竹田和博君) 生活環境課、竹田より答弁させていただきます。 御提案ありがとうございます。二つの自治体の取組については、CO2削減、またごみ減量につながる施策として把握しております。民間事業者においても、レジ袋は従来の石油由来のものから植物由来、バイオマス素材のものへと、環境に優しい取組を行っていただいているところでございます。また、ごみ減量等推進審議会におきましても、現在、平袋型から、高齢者でも持ちやすく、また運びやすいレジ袋型への形状変更について、材質、また大きさ等も含め、様々な面から検討いたしましたが、製作費の面で現状の1.4倍となりまして経済負担が大きいことから、今回、導入は見送りという形になりました。今後も、御提案内容を参考にさせていただきながら、情報収集、研究を行ってまいりたいと思っております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。ぜひ多くの方々のお声をお聞きいただきまして、情報の収集、研究をお願いいたします。 議長、1回休止させてもらってもいいですか。
○議長(榎本鉄也君) 分かりました。 会議中ですが、10分程度休憩いたします。
△休憩 午前11時02分
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△再開 午前11時17分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 2番、大坂議員。
◆2番(大坂一彦君) (質問席) 恐れ入ります、続けます。 次は、今も広告主様の深い御理解の下、窓口封筒の広告、続けていただいております。本当にありがたいです。御提案させてもらってよかったと思っております。 今回、あえてまたこれを取り上げさせていただくのは、また別のある方のところへお邪魔したときに、「あんたの言いたい広告付封筒ってこんなのと違うん」と、これなんですが、長崎県平戸市役所の窓口封筒のカラーコピーを手渡してくれました。これ表裏ありまして、カラーコピーなんですが、これを頂いてきたんですが、これには、相続、遺言と書かれた司法書士の広告、葬儀社の広告、掃除の会社の広告、墓石とか石碑を扱うお店の広告が縦9.5センチ、横9センチの升で表と裏に2社ずつ並び、その他の空いたところには、こちらの平戸市役所の戸籍・住基関係手数料の一覧表や各種手続に必ず持参するもの、該当する書類をもらうときに持参するものの一覧表、その他窓口の時間延長がなされているPR文、印鑑登録証は大切になどなど様々な紹介がなされております。このコピーをくださった方が言われていたのは、「これって窓口に行ったときに、その窓口で住民が知りたいであろう情報が書かれていると思うんや。これ持っていってあんたももうちょっと勉強しなあれ」と渡してくれました。私の小さな一言に共鳴いただいて、おまけにこんなカラーコピーまで御用意いただいて大変ありがたく、今回、改めての御紹介、御提案とさせていただきました。次回、窓口封筒を検討なさるときに、ぜひ参考にしていただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎総務課長(赤木博伯君) 総務課、赤木よりお答えいたします。 議員御紹介の封筒につきましては、民間広告だけではなく、プラスアルファとして、市がお知らせしたい情報、また市民の方にとって身近な情報を併せて提供することも加えた、言わば、もう一ひねり工夫された封筒であると感じたところでございます。今後、実際にそのような形で実施するに当たっては、広告スペースとの兼ね合い、また協力事業者様の理解、そういったあたりの事前の調査検討などが必要になってまいりますが、選択肢の一つとして参考とさせていただきたいと考えております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。お預かりしたこの窓口封筒のカラーコピー、参考までに、後ほど総務課にお預けしますので、よろしく御検討のほどお願いいたします。 続けます。 昨日、岡崎議員が触れておられましたが、このたび、企業版ふるさと納税が予算にも上程されています。この企業版ふるさと納税について、少し詳しく、分かりやすく説明いただけたらありがたいです。
◎
企画調整課長(下基君) 企画調整課、下より答弁させていただきます。 企業版ふるさと納税につきましては、企業が地方自治体の地方創生の取組に対し寄附を行った場合に、税制上の優遇措置を受けられるもので、企業として地域振興などの社会貢献ができるほか、法人関係税の控除を受けられるメリットがあります。また、寄附を受けた自治体におきましても、それを財源として政策を実施することができ、双方にメリットがある制度となっております。
◆2番(大坂一彦君) ありがとうございます。 昨日、岡崎議員もおっしゃっておられました。こういう取組、事あるごとに私が申しておりました、稼げる自治体として大事な一歩だとも思います。ただ、私これに関してまだまだ勉強不足なので、今後もう少し調べてみたいとも思いますし、また御教示も賜りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 通常のふるさと納税について面白い記事を見つけましたので、御紹介します。 東洋経済新報社のネットの記事なんですが、和歌山県ふるさと納税収支ランキングなるものです。ふるさと納税の実質的な収支を算出して、都道府県ごとにランキングしたとのことでありました。これによると、和歌山県でふるさと納税の収支トップは、有田ミカンの産地として知られる有田市、収支は約20億円のプラス。2位は有田市の南に位置する湯浅町で、約17億円のプラスと書かれていまして、我が新宮市は橋本市に次ぐ15位、収支としては3,800万円と計算されていました。参考までに、この収支というのは、寄附金額、ふるさと納税の受入金額から、費用合計、ふるさと納税の受入れに伴う返礼品の調達費用などの合計、さらに控除額、ふるさと納税に関わる寄附金税額控除を差し引いたものだそうです。その収支の大きい順に並べたと解説がありました。使われた資料としましては、寄附金額と費用合計の年度は総務省令和2年度受入額の実績等、控除額は令和3年度課税における住民税控除額の実績等、人口は総務省の国勢調査を参考にしたようです。御紹介はいたしましたが、私決してこれを面白おかしくあおるつもりで紹介したのではありません。今後の一つの目安、目標値の参考になればと御紹介してみました。 それから、もう一つ、これもある市民の方が産経新聞で見つけられ、私に教えてくださった記事なんですが、滋賀県野洲市が昨年12月にふるさと納税返礼品に加えた高級化粧品ブランドSK-Ⅱの商品に対しての寄附が、1か月で約3億2,700万円に上り、人気を集めている。滋賀県内の自治体では唯一返礼品を導入していなかった野洲市だそうですが、昨年10月から返礼品を設定、令和2年度の寄附総額は105万円と県内最低額だったが、豪華な返礼品に全国から寄附が殺到しているとのことであります。SK-Ⅱは、化粧水や美容液、アイクリームなどのスキンケア商品を扱うブランドだそうで、商品の全てがP&G滋賀工場、野洲市にあるそうです、で製造されているそうで、こうした縁から、市は昨年12月にふるさと納税返礼品に設定されたそうです。これまで、ふるさと納税の返礼品を設けていなかった市では、寄附が低迷していた。そんな中、昨年10月に返礼品を初導入。市によると、10月から12月までの間に6,680件の寄附があり、寄附総額は約3億4,500万円と、前年に比べ激増したそうです。ほとんどがSK-Ⅱの商品を対象とした寄附だそうです。市の担当者は、北海道から沖縄まで全国各地から寄附があり、本当に驚いている。これを機に、野洲市のことも知ってもらいたいと喜んでいるとのことなんです。 もちろん本市にそんな工場はありません。ただ、新宮港、あんなに立派な大きな船が入る港は、全国的に見てもそうそうないと聞きます。ならば、港近くの土地をそのような会社に無償で提供してみたり、工場の誘致を試みてみたりするなどもどうでしょう。いろんな制約があり、そんな簡単なはずはないと思いますが、いろいろな策をテーブルの上に広げて考えてみる。最初からそんなのは無理と決めてしまわずに、例えば、市民に、四半期に1回ずつぐらい、ふるさと納税について何かしらのお知恵を拝借できませんかと、考えを募ってみたりするのもどうでしょう。今日に至るまで、担当課の御尽力の上、ポータルサイトを増やしてくれたり、業務を委託することによって、寄附額は確かに伸びてきております。ふるさと納税頑張りましょうと申してきた者としては、大変ありがたいとも思っております。それに加え、あと一手間、さっき申したような、市民のお知恵を拝借するような機会を設けるとか、種々検討する部署、この際、前々から申しております、課とか班とか大きいことは申しません、場合によっては時限的なグループでも結構ですから、役所内に市民の意見の集約を検討する場を設けることを、いま一度御提案申し上げます。 というのは、今回、このふるさと納税の件を含め、ごみ袋のことや窓口封筒の件などなど、私に明るいお知恵をくださったのは市民の皆さんです。そうすれば、もっともっと軟らかく柔軟なお知恵が湧きに湧く気がしてなりません。そうして出てきた案や思い切った提言を受け入れてみる。市長も、ふるさと納税に力を入れる旨の御発言を時折々にされておられます。ふるさと納税というのは、ただ寄附金額を増やすだけが目的でもないと私は思います。我が新宮市を市民総出でPRするすべとして使わせてもらう、これもふるさと納税の一つの在り方だと思うんですが、市長、その辺どうでしょう。
◎市長(
田岡実千年君) 貴重な事例紹介いただき、ありがとうございました。 ふるさと納税については、寄附をしていただくだけではなく、返礼品として地場産品をお返しすることで、新宮市のPRも行うことができます。今後も多くの方に御寄附をいただくためにも、魅力的な返礼品の充実に頑張るとともに、また頑張ってそういったところしっかりと取り組みたいと思います。そして、歳入の確保、そして市のPRにつなげていきたいと思います。ありがとうございます。
◆2番(大坂一彦君) どうぞ、ぜひの御検討をよろしくお願いいたします。 最後になりますが、これは通告に載せていないので御答弁は結構ですが、つい先日、3日ほど前です、近所の御高齢の御婦人がうちへ来られて、「大坂さん、今日はみんなに言われて来たんや。大雨のときとかよ、避難所に、憩いの家何とかならんのか。私ら千穂までよう行かんよ」。神倉小学校を千穂とおっしゃいましたが、昨年、防災対策課に御答弁いただいた、「雨のときにはなるべく早めに避難指示を出す言うていたから、なるべく早めに動くようにせんとあかんよね」とお伝えしたものの、実際、そうなったときにどれだけの人が動けるか、大変難しい判断となるように思います。そんなお話を皆さんと相談してというか、わざわざうちにまでしに来られていたと、今日はお伝えするにとどめます。当局、関係各課におかれましては、コロナ禍において大変動きにくいところもあると思いますが、どうぞ今後とも種々の御尽力いただきますようお願いいたしまして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(榎本鉄也君) 会議中ですが、午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午前11時31分
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△再開 午後1時00分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。
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△大石元則君
○議長(榎本鉄也君) 3番、大石議員。
◆3番(大石元則君) (質問席) 皆さん、こんにちは。私、3番の一般質問を始めるに当たり、市長、本日3月9日の誕生花とその花言葉を御存じでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) 質問いただけると思って調べてまいりました。
◆3番(大石元則君) ありがとうございます。
◎市長(
田岡実千年君) 調べたサイトによりますと、本日3月9日の誕生花はクロッカスだそうです。花言葉、青春の喜びとのことでございます。
◆3番(大石元則君) まず、本日クロッカスの誕生花をお持ちの誕生日を迎えられた方々に心よりのお喜びを申し上げたいと思います。そして、本日のよき日が、皆さんにとってもよき日で終わるように祈るばかりであります。 今回の一般質問は、市議会にカムバックして4か月余りの間に、市民の方々からお声がけいただいた内容から構成させていただきました。市民目線から質問させていただきますので、各担当課にあっては、現場に即応した明快な答弁をお願いしたいと思います。 本題に入ります。 地域の課題を取り上げます。 まず、これまで木ノ川地区のために御尽力いただいてきた担当課に改めてお礼を申し上げたいと思います。 木ノ川地区は、笠丸山を背に新宮港を臨む自然が残された地区であります。私が幼少の頃、半世紀前までは50軒ほどの集落で、ほとんどの家が農業で生計を立てることができていました。近年では、
医療センターの誕生や大型ショッピングセンターの開設に続き、昨年には大型ホームセンターが開店いたしました。さらに、今月の17日には新しい店舗が開店予定であります。この半世紀の間に、木ノ川地区の周辺の環境はがらりと変わりました。また、当地区内においても、寿楽荘のほかに様々なる事業所が開設されてきております。木の川認定こども園に代表されるような若い人のための施設も開設されています。今や250世帯、人口は446人となり、50年の間に何倍にも増加しております。それに伴い、様々な課題が区長の下に集まってきております。 このような中で、今回は道路事情を取り上げさせていただきます。 木ノ川の寿楽荘へ向かう市道は、県工事による土砂仮置場など大型工事車両の通行などにより、舗装の傷みが目立つようになってきている場所があります。資料の①‐Aを御覧ください。 また、その路線の横断側溝は、以前にもグレーチングを補修してもらっていますが、大型車が通行することにより、がたつきなど支障が出ているように思います。市における補修計画など道路の維持管理体制についてはどうなっているのか、教えていただきたいと思います。
◎
都市建設課長(木村雅洋君) 都市建設課、木村です。お答えします。 舗装につきましては通行状況や路面の損傷状況、側溝につきましては蓋のがたつき具合等、不具合箇所により優先順位をつけて順次改修してございます。 道路前面の舗装打替えなど大きな工事とは別に、小規模な舗装や側溝蓋の補修、または緊急修繕などに対応できるよう、毎年、道路維持修繕事業の予算を計上してございます。これにより、市内市道全体の道路維持修繕の対応をしているところです。 市内の舗装や側溝などにおきましては、全体的に老朽化が進んでいる状況でございますが、パトロールや市民の方からの連絡で不具合箇所を発見した場合などは、現地を確認し緊急性や補修費用などを勘案し、維持修繕にて対応可能な案件につきましては、当該事業で対応しているところでございます。 議員お話しの路線につきましても、現場確認しましたところ、部分的にわだちができている箇所などを確認しましたので、今後、修繕していきたいと考えてございます。 また、横断側溝のグレーチングにつきましても、固定ボルトの緩みが見られましたので、締めまして対応させていただいてございます。
◆3番(大石元則君) 素早い対応に感謝いたします。 次に、木ノ川入り口に当たる三差路の交差点についてであります。資料の①‐Bに当たります。 近年、木ノ川交差点においては、大型ショッピングセンター、ホームセンター等の出店により、交通量がこれまでよりも増加しており、また木ノ川でも住宅が増えてきている状況にあります。 木ノ川区民においても、若い世代から高齢の方までこの交差点を通り、買物や通学に利用するのでありますが、
医療センター側から来たときに、木ノ川に右折しづらい状況となっております。また、木ノ川から左折するとき、歩行者に出くわすこともあります。生け垣があるほうにも歩道が要るのではないかと思っております。状況を踏まえて改善していただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎
都市建設課長(木村雅洋君) 都市建設課、木村です。回答させていただきます。 木ノ川交差点につきましては、来年度事業として予算計上させていただいておりますが、令和4年度に測量、詳細設計及び交差点改良工事を行いたいと考えてございます。 なお、交差点詳細設計に当たりましては、和歌山県交通規制課との交差点協議が必要とされておりますので、交通規制課と協議しながら歩行者の方や自動車が安全で通行しやすい交差点となるように取り組んでまいります。
◆3番(大石元則君) ありがとうございます。 早急に対応していただかねばならない事業箇所と考えております。 木ノ川区長が直接担当課に陳情に伺った経緯もございます。この交差点を利用される方々にとって、安全・安心が担保される対応をぜひお願いしておきたいと思います。 では、農道の補修については、どう対応されているのでしょうか。
◎
農林水産課長兼
農業委員会事務局長(下路拓君) 農林水産課、下路が回答させていただきます。 農道の維持管理については、要望があった箇所について随時対応していっている状況であります。
◆3番(大石元則君) それでは、市長、現在の日本の首相、岸田内閣総理大臣は、国民の安全・安心を担保するために広く耳を傾けられ、声を聞くことの大切さを強調されております。現在の新宮市長は4期目を迎えられた
田岡実千年市長であります。覚えていただいていたなら幸いなのでありますが、前の前の区長を務められた区長から声がかかったんですけれども、その区長を含めた区民との懇談会が、木ノ川の新区民会館であったときの要望であります。 その内容は、蜂伏団地から木ノ川につながる連絡道路のことでありますが、この連絡道路を市長は御存じなんでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) 覚えております。蜂伏から木ノ川に通ずる農道、狭くて待機場所もないというお話だったと思いますが、実はこれ令和3年度において、土地の提供もいただいて1か所待機場所を造ることができたというふうに担当課からは聞いてございます。
◆3番(大石元則君) 覚えていただき、なおかつ、今の対応を耳にされていることを深く感謝いたします。 改めて申し上げますと、この道路においては対向車と鉢合わせするとどちらかの車がかなりの距離をバックしないと通れません。改めて、現在の状況をお聞かせください。
◎
農林水産課長兼
農業委員会事務局長(下路拓君) この農道は、第二谷曽寺山線で、令和3年度に土地所有者の協力をいただき、待避所を設置しました。農道は耕作者の方の用地協力を得て施工することから、沿線の農地に関わる方の利用を考え設置した経過があります。 今回、施工した待避所については、地元で調整をいただいた結果、施工できましたが、もう一か所の待避所要望については、地元で協力を依頼していたのですが、用地の協力が得られない状況で現在に至っております。今回の待避所の設置により、一定の効果を得たと沿線の方より聞いているところでございます。
◆3番(大石元則君) 担当課の御尽力に改めて感謝いたします。 確かに一定の効果は上がっているように思われます。しかし、今回の設定された待避所は、蜂伏地区から坂を上り、曲がった直後に設置されております。どうしてももう一か所必要になっております。 農道としての格付でありますが、農業が盛んなときの話でございまして、過去のものとなっております。周辺は果樹以外は耕作されておりません。また、宅地化が進む中、用地の無償提供は地主が異なることもあり、これ以上見込めない状況と聞いております。 こども園ができたことなどから、この道路を利用される市民の方が増え続けております。道路拡幅のため、市道に昇格させるなりの抜本的な対策を講じていただく必要があると考えますが、今後どのように対応されていくのか、お聞かせください。
◎
都市建設課長(木村雅洋君) 都市建設課、木村です。 市道認定についてお答えさせていただきます。 市道認定につきましては、市の要綱によりまして路線の認定基準が定められており、路線の役割や構造を満たしていることが市道の認定基準となってございます。 御質問の農道につきましては、幅員が認定基準に満たないため、市道認定は難しいと考えてございます。
◆3番(大石元則君) これから共に調査研究してまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
都市建設課長(木村雅洋君) 市道認定につきましては、実際、市道にすれば買収されるため、市道に認定して拡幅ということになりますと、今まで農道の整備で仕方なく無償で用地協力していただいた方などへの説明とか、また今後の農道整備にも影響が出てくると思われますので、そこら辺はちょっと協議させていただきたいと考えます。
◆3番(大石元則君) 今後の協議に期待したいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 次に、一般質問の項目②市営住宅の課題について質問いたします。 まず初めに、現在の新宮市の市営住宅の戸数について、お伺いいたします。
◎管理課長(岩上賢志君) 管理課、岩上より答弁させていただきます。 783戸でございます。
◆3番(大石元則君) それでは、783戸のうち、王子団地については何戸になるんでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 7棟140戸でございます。
◆3番(大石元則君) この7棟140戸の王子団地は、いつ建設されたものでありますか。
◎管理課長(岩上賢志君) 王子団地は、昭和34年から昭和45年にかけ7棟建設されました。
◆3番(大石元則君) ということは、建設から51年から62年が経過していることになります。建て替えの時期も考えないといけないと思います。王子団地の今後の予定について教えていただきたいと思います。
◎管理課長(岩上賢志君) 王子団地は、平成24年度に策定した新宮市長寿命化計画において建て替えと位置づけされております。このことを踏まえて、財政シミュレーションにおいて令和12年度に建て替えすることで計画してございます。
◆3番(大石元則君) それでは、現在までに対象になる住民の皆様に、この令和12年度に建て替えする計画であるということをお伝えしているのでしょうか。いかがですか。
◎管理課長(岩上賢志君) そのことについては、決定事項ではございませんので、お伝えしておりません。
◆3番(大石元則君) 後でまた質問したいと思います。 では、現在、令和4年であります。令和12年度に建て替えされるという計画でございますが、その間の対応はどのように対応されているのでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 建て替えするまでの間は、王子団地の入居者が安心・安全に生活できる対策として、修繕等の取組を行っている次第でございます。
◆3番(大石元則君) そこで皆さんに、②‐AとBを見ていただきたいと思います。この状況の中で、安全・安心に生活ができる対策として修繕等の取組が行われているとはどうも思えませんでした。この施設は、建設当時からのものでありましょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 昭和34年から昭和45年まで建設された王子団地の7棟のうち、対象となる6棟につきましては、建設当時はベランダの二方向避難による対応を位置づけされておりませんでした。よって、平成12年に二方向避難できるように対策し設置したところでございます。 議員指摘の二方向避難路につきましては、この土曜日、日曜日、月曜日に現地確認を行い、関係課と相談協力しながら対策を講じているところでございます。
◆3番(大石元則君) この穴の空いたところから見える扉には、このドアを蹴破って避難するようにと書かれております。ということは、この施設は二方向のうちの一方向の避難路と考えてよろしいんでしょうか。
◎
管理課主幹(前地望君) 管理課、前地より御回答させていただきます。 建物二方向避難のことにつきましてですが、現在、王子団地などでは階段が1戸につきまして一方向しか避難できないので、二方向避難を位置づけするために、ベランダ方向、すなわち階段とは反対方向に逃げて、そして間仕切りを蹴破りまして、隣のおうちの玄関まで行って別方向の階段へ避難するという二方向避難の計画でございます。
◆3番(大石元則君) そのようなところは、王子団地において、この写真のほかにも何か所かあるんでしょうか。
◎
管理課主幹(前地望君) 集合住宅においてはスタンダードな方法でございまして、王子団地以外でもこのような避難路の確保方法はございます。
◆3番(大石元則君) では、このように穴の空いたような避難路いうのは、ここだけなんでしょうか。
◎
管理課主幹(前地望君) 王子団地は、二方向避難を法改正される前に建てたものでございますので、後づけで鉄骨において造ったものでございますので、塩害などによりさびが発生し穴が空いたものでございます。その他につきましては、その法改正後の建設ですので、建設当時からその避難方向は確保されておりますので、作りつけのコンクリートですので、そういった現象はございません。
◆3番(大石元則君) そのような現象はございませんということは、この写真のことを言われているんじゃないですよね。
◎
管理課主幹(前地望君) 今申し上げたのは、その床が穴空いて危ないという状況……。
◆3番(大石元則君) 多分これ避難路だと思うんですけれども、穴が空いていたら避難路としては危険だと僕は認識したんです。このような箇所はほかに何か所かあれば、また手当をすべきやないかいうことで今聞いているんです。
◎
管理課主幹(前地望君) 現地確認を行った後、早急に対策を調査研究していきたいと思います。
◆3番(大石元則君) 避難路ということで確認できましたので、ぜひ早急なる対策をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 王子団地に限らず、新宮市の市営住宅783戸の管理については、どのように対策を講じているのか教えていただきたいと思います。
◎管理課長(岩上賢志君) 市営住宅の維持管理、最終的には、解体、廃棄までに要するコスト縮減に資するために、平成25年2月に新宮市長寿命化計画を策定いたしました。この計画は、構造別耐用年数により、用途廃止、建て替え、長寿命化、個別改善の位置づけにより、計画的に平成25年度から令和4年度まで対策を講じてございます。令和4年度には長寿命化計画の見直しの計画もあります。火災等にも対応できる市営住宅の今後の対策も踏まえて対応を進めている次第でございます。
◆3番(大石元則君) 今のお答えで、令和4年度に計画の見直しがあると理解いたしました。王子団地についても見直しがあるかと思います。どのような見直しを検討されるおつもりか、具体的に御答弁いただければと思います。いかがですか。
◎
管理課主幹(前地望君) 管理課、前地より答弁させていただきます。 内容につきましては、社会情勢であるとか、入居されている方の家族構成、年齢等も含め、まちづくり、いろんな観点から長寿命化計画の見直しを計画していきたいと考えております。
◆3番(大石元則君) ということは、建て替え項目もございます。令和4年度といえばもう目の前でございます。具体的な内容はそのときになってみないと分からないということになるんでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 令和4年度に長寿命化計画の見直しを行って、この計画を基に家賃や住み替えの検討、基本方針の策定などを調査研究して、住民との合意形成を図る取組を進めていきたいと考えてございます。 そして、市営住宅に入居される方が安心・安全に生活できる取組に努めていきたいと考えてございます。
◆3番(大石元則君) 僕が求めていたのは、住民との合意形成、この点についてお答えいただきました。 では、見直しするときに検討していただきたいことがあります。その一つに、耐震強度の不安があります。コンクリートの強度も50年、60年以上もたつと経年劣化によりもろくなるのではないでしょうか。住民の皆さんも不安に思われております。建て替えが計画されているこれからの9年、住民の皆さんには、どのようなことで安心を担保されるおつもりか、お聞かせください。
◎
管理課主幹(前地望君) 管理課、前地より答弁させていただきます。 鉄筋コンクリート造の建物につきましては、コンクリートの圧縮強度が経年劣化によって弱くなるというわけではございません。コンクリートは強いアルカリ性、pH12から13のアルカリ性でございます。その中に鉄筋が包まれておりますので、鉄筋がさびずに構造体を保っております。 その中で、経年劣化によりまして、表面からコンクリートのアルカリ性が失われる中性化という現象が起きまして、中性化することによって中の鉄筋がさび、腐食し、膨張して、内部から膨らんでコンクリートの強度が保てないというような現象になりますので、現地調査なども踏まえて注視していきたいと考えております。
◆3番(大石元則君) 今のお話を伺って、私は本当に安心いたしました。このようなお話を住民の皆さんにされたことはあるのでしょうか。いかがですか。
◎
管理課主幹(前地望君) 管理課、前地より答弁いたします。 王子団地の構造体につきましては、平成17年に一度、全棟の構造調査を行い、耐震性があると、確保されているということは確認してございますが、申し訳ございません、現時点ではそれを市民の方々に説明したかどうかというところは不明ではございますが、その当時からまた20年程度たってございますので、もう一度構造体を見直して、安心・安全であるという担保を保ちたいと考えております。
◆3番(大石元則君) 本当に正直な御答弁ありがとうございます。 皆さんも今お聞きいただいたように、写真に出ている構造物は金属でございます。その金属、鉄筋コンクリートの中の鉄筋は担保されていると、金属が表面に出て潮風に当たる部分においてはこのように劣化は進んで危うくなっているけれども、早急に対策を講じていただくということが分かりました。 でもしかし、私には1点だけ気にかかっていることがございます。今回の調査で、市長、住民との合意形成、これが今後とも大切になってくるように思われます。団地にお住まいの皆さんとの懇談会の必要を私は感じております。市長の都合のつく範囲内でよろしいので、市長自ら出席されたらいかがかなと思っておりますが、そのおつもりはいかがでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) 住民の安心・安全の一つには、やはりそういった情報提供というのも大切だというふうに思ってございますので、必要なことについては、そういった場を設けてまた私も出席するように、できればしていきたいと思います。
◆3番(大石元則君) よろしくお願いします。 今回のことでいろいろ課題があるのが私には分かりました。しかし、たとえ新宮市の市営住宅の管理対応には多大なる労力、費用がかかることとは思いますが、住民の皆さんが安心して安全に生活できる環境づくり、これは市営住宅の使命でもあろうかと思います。人命第一で対応していただけるよう、今後ともよろしくお願いいたします。 以上で、市営住宅のことについての一般質問を終わります。 次に、③丹鶴ホールの管理運営について質問いたします。 昨年10月に開館して以来、丹鶴ホールでは多くのイベントが開催されてきております。その中でも、貸館として様々な文化活動をされている市民の皆様主催のものも多いと聞いております。せっかくできたホールを多くの皆さんに御利用いただけているのは大変喜ばしいことであります。 でも一方で、施設を借りた際の使用料が分かりにくいせいなのか、最初予定していた価格とは違っていたとか、照明装置の操作をさせてもらえなかったといったような話も耳にいたします。こういった話はホールの方々にも伝わっているのでしょうか。
◎
文化振興課長(栗林圭一君) 文化振興課、栗林からお答えさせていただきます。 昨年10月の丹鶴ホール開館以降、文化振興課のほうにも議員おっしゃられた御意見は寄せられてございます。 まず、1点目の使用料についてですが、まずホールを御予約いただく際に、いわゆる小屋貸しとしての施設使用料を前払いでお支払いいただく必要がございます。その後、マイクやスピーカー、照明などの備品の使用料は、本番当日に現場で演出や内容が変更になる場合がございますので、当日に実際借りていただいた分をお支払いいただくことになります。この使用料の種類によって支払い時期が異なるということのほかに、備品の使用料、特に照明の料金が分かりにくいという御意見をよく頂戴いたします。 当ホールでは、旧市民会館に比べて格段に音響、照明設備が充実してございまして、かなり凝った演出が可能となってございます。最低限の照明機器を使用する際の割安なセット料金は設けてございますが、実際に現場でお打合せをするうちに、やはり多くの照明を使用するほうがステージ映えすることもあり、当初想定していたよりも多くの照明機器を使用した演出を御希望されるケースがございます。その分、備品や仕込みに係る時間や手間が増えますので、料金も高額になり、結果的にイベント計画時に想定されていた使用者様の予算とのギャップが発生してしまう事例がございます。 次に、2点目の照明装置の操作についてですが、こちらは最新のデジタル機器を導入しておりまして、演出に合わせた細かなプログラム設定が可能となってございます。様々な照明パターンを記憶させておき、瞬時に切り替えることで多彩な演出に対応できる反面、その適切、円滑な操作には専門知識と経験が求められ、またかなり高額な機器となっておりますので、原則として機器を操作する照明調整室は部外者以外立入禁止としております。
◆3番(大石元則君) 手元に丹鶴ホールの使用マニュアルがございます。これは2021年10月3日とあります。このマニュアルに沿って対応されているということをお聞きしております。 今のお答えから、現場での状況が見えてまいりました。 そこで、施設使用料についてのギャップ解消へ向けての取組と、イベントを企画しているお客様には照明などのプロのスタッフが加わる場合もあると考えます。協力をいただくことも大切なのではないでしょうか。これらの問題点について、今後どう対応されていくのか、お考えを聞きたいと思います。
◎
文化振興課長(栗林圭一君) まず、使用料につきましては、開館直後は我々も初めてのホール運営ということで、不慣れな点もあり、使用者様への御説明やお打合せが十分にできていなかったことは反省すべき点だと認識してございます。 開館以降、使用者様からいただいた御意見を基に、使用マニュアルの作成や申込み時により丁寧な御説明を心がけるとともに、舞台技術業者に対しても1か月前のお打合せ時には、使用者様の御予算に応じて寄り添ったすり合わせを行うように指導しております。 また、最近は、下見時にある程度の照明パターンを御確認いただき、それに対応する料金明細を作成して、予算に応じた演出を考えていただくように改善してまいりました。 次に、2点目の照明機器の操作につきましても、プロの法人業者であれば、故障させた際は原状復帰する旨の誓約書を御提出していただくことで、照明調整室への入室を許可するなど柔軟な対応をさせていただくようにしていく予定でございます。 議員御指摘の点以外につきましても、案内サインの工夫など利便性の向上に努めているところでございますが、まだまだ改善の余地が多いと感じてございますので、今後も使用者の皆様のお声を参考に改善に努めたいと考えてございます。施設自体は大阪交響楽団や歌手の広瀬香美さんからも、立派なすばらしい施設とお褒めいただいております。我々といたしましてもこの立派な施設に恥じない運用を目指してまいりたいと考えてございます。
◆3番(大石元則君) 了解いたしました。 ホールが開館してまだ半年足らずの間に、このように手探りの状況の運営の中で、様々な課題に取り組まれているとよく分かりました。 その上で申し上げます。新宮市の文化振興を支えているのは、こうしたホールを利用される日々文化活動に励んでおられる市民の皆様だと思います。その方々に満足していただけるような、そういう施設運営であれば、丹鶴ホールの存在価値も高まり、ひいては新宮市の文化振興に寄与されるものと考えます。今後とも担当課の働きに期待いたしますので、よろしくお願いいたします。 では、最後の項、地域包括ケアシステムと手すり設置補助事業に入ります。 まず、手すりが必要になったときにどのような助成事業があるのでしょうか、お聞かせください。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 健康長寿課、中上から答弁いたします。 議員御質問の手すり設置事業でありますが、まず一つ目に、介護保険制度における介護保険住宅改修制度ですが、自宅の手すりや段差の解消等、住宅改修を行う事業でありまして、対象者は要支援、要介護認定を受けている方が対象で、非課税世帯や所得制限はありません。また、支給限度額は、過去の利用も含めまして20万円というふうになっております。 二つ目に、介護保険制度を利用できない方が対象で、新宮市高齢者手すり設置事業があります。対象者は65歳以上で、市内に住民登録のある方、本人及び世帯全員が前年度市民税非課税の方、または生活保護法による被保護者の方で、玄関から道路までの間に手すりを設置する事業で、改修費用は20万円となっております。
◆3番(大石元則君) 御説明ありがとうございます。 今回、手すり設置補助事業の質問に当たり、きっかけをつくっていただいた方との出会いがありました。市内の方から、その方のために外づけの手すりをつけてあげていただきたいとお声がかかりました。御近所付き合いの中で、急な石畳を行き来するのに、自分たちでさえ尻餅をつくことがあるにもかかわらず、この方は股関節の手術をされ、つえをついて歩かれているので大変心配だという内容でした。特に雨の日の下り坂はとても危険であると教えていただきました。④の写真が現場写真であります。これは、手すりをつけたらこういうふうにつけられて、安全が担保されるという説明写真であります。 誰もが危険と認められる場所だと私にも分かります。そして、幾つもの条件が災いして、設置したくてもなかなかできない場所でもありました。その条件とは、土地の所有者の承諾を得たくても、所有者が分からない。補助事業を申請するに当たり、幾つもの資料を提出しなくてはならないので、独り暮らしの本人には無理がある。要綱に沿って対応してくれる業者が思い当たらない。そして、限られた生活費の中で何万円もの出費はできない。ほかにもあるんですがそれを言いますと場所が特定されてしまうと思いますので言うことはできませんが、これも課題解決に向けて進んでおります。 いろいろな条件が災いして諦めるしかない状況でありました。しかし、手術を受けられてから半年余りの間に、周囲の方々の協力のおかげでめどがついてまいりました。あとはお金の問題であると聞いております。 先ほど説明のあった補助事業に関して、まず新宮市の高齢者手すり設置事業においては、生活保護法による被保護者の場合であれば8割が補助されます。その条件であれば、出費可能だと分かりました。 しかし、極力人様に迷惑をかけまいと生活保護を受けないで生き抜かれた経緯を知ることができました。この頑張る気持ちが、高齢になられてもなお独り暮らしの中で自立され、足るを知っての生活を築かれている原動力になっているとも気づかされました。とても手すりのために生活保護を勧めるわけにはいけません。 また、この要綱によりますと、それ以外では5割の自己負担が必要です。その方には負担が大き過ぎて無理だとも言われました。 そこで、先ほどの介護保険における住宅改修の手すりの取付けだと9割補助が受けられます。要支援1をいただいたので該当すると思いきや、その方の住宅が2軒長屋になっておりまして、奥のほうであったので住宅の住所と設置場所と異なるため、該当しないとなりました。元の新宮市高齢者手すり設置事業に戻らざるを得ません。 さて、今回のように必要とされる場合、前向きな取組の一案として、新宮市高齢者手すり設置事業補助交付要綱の中の第4条の補助対象額を5割から8割に引き上げればと考えますが、いかがでしょうか。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 議員御意見の新宮市高齢者手すり設置事業の補助対象額を5割から8割に引き上げることができないかという御意見ですが、現在の対象者要件において、65歳以上の方で市民税非課税の方ということで、年金暮らしの方には非常に負担になっているのかなというふうに考えております。今のところ、それに代わる助成はありませんが、今後この制度が広く高齢者の方にとって御利用いただけるよう調査研究してまいりたいと、このように思っております。
◆3番(大石元則君) ありがとうございます。 市長に申し上げます。今回の手すりは、その方にとっては、もし万が一、もう一度こけるようなことがあれば、お医者さんから寝たきりになるよと言われております。本人は至って前向きで、無理なお話をされる方ではありません。つつましくお住まいです。周りの人たちに金銭的な負担をお願いしてご助力いただくのも現場では考えておりましたが、本人は今後住む上で、御近所の人の負担になるようなことはしていただきたくないと言われております。 要綱では、生活保護世帯とそうでない世帯の間に開きがございます。当然かも分かりませんが、今担当課の課長が申し述べてくれたように、何もかも同じようにはいかないのが世の中でございます。ケース・バイ・ケースで、その場に応じた形で、新宮市の手すり設置事業が今後とも執り行われていけば、こういった方にも援助の手が差し伸べられると思います。 せっかく審査される手順になっております。一通りの要綱は分かります。ただし、5割負担と8割負担とは大きな開きがございます。例外とは申しません。この方には、地元の民生委員の方の意見書もございます。それは参考資料として、これからも皆さんに検討していただきたくお預かりはしております。また、地元の町内会長も、個人的なことであれば助言はできないけれども、あの現場においてはほっておけないと、自ら担当課にお電話もいただいているように聞いております。これ以上は、私自身はなかなか力が及ばないので、このままでは設置されないでいってしまう。雨の降り出す時期が迫っております。どんな形であれ、こういった方々にも手すりがつけられるような世の中で、新宮市であってほしいと思います。 市長、この場におられるんで、まして地域包括ケアシステムというのは、介護の世界に入らないように事前に対応していくというのが趣旨だと思っております。すぐには対応できないのが条例でございましょうが、市長の今の思いを少しでもお聞かせいただければありがたいです。
◎市長(
田岡実千年君) 今議員のお話を聞かせていただいて、いろんなケースがあるということも分かりました。柔軟に対応できるかどうか、これからまた研究していくべきかなというふうに感じました。
◆3番(大石元則君) ありがとうございます。期待しております。 それでは、今回も地域包括ケアシステムの進捗状況についてお伺いしたいと思います。 何回伺ってみても、地域包括ケアシステムというのはなかなか私の腑に落ちないところであると思っています。システムの完成はいつになるのかと思っていましたが、状況に応じてシステム対策を講じながら、その都度完成を目指すので終わりはないんだとか、現時点での課題をどう捉えておられるのかも含めて、包括的にレクチャーいただければ幸いでございます。よろしくお願いします。
◎
健康長寿課企画員(辻本美恵君) 健康長寿課、辻本からお答えさせていただきます。 ケアシステムの進捗状況でありますが、地域の状況に合った介護予防、生活支援サービスの充実に向けた取組として、地域での居場所づくりや各地区でのサロン活動、チームくまのがわ、わがら広角、この二つの協議体を立ち上げまして、社会参加の促進などに取り組んでおります。 また、高齢者が疾病を抱えても自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けられるよう、在宅
医療・介護連携推進会議の開催や医師会との連携した在宅
医療相談窓口を設置し、地域における
医療、介護の関係機関が関連したサービスを提供できる体制の整備についても取り組んでおります。 地域の高齢者のみならず、分野を超えて地域生活課題について総合的に相談に応じまして、関係機関と連携調整を行う支援体制の構築に向けて、生活コーディネーターや医師会、看護師を配置し、地域包括支援センターの体制の整備にも取り組んでおります。高齢者が要介護状態とならないよう、介護予防教室やバランスボール教室等の介護予防にも取り組んでおります。 システムの完成はいつになるのかということですが、これは終わりがないということで、まず、団塊の世代が75歳となる2025年以降には、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢社会となり、国民の
医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれ、さらに2040年になると第2次ベビーブームに生まれた団塊ジュニア世代が65歳から70歳となり、高齢者の人口がピークとなり、85歳以上が高齢者の3割近くとなる高齢者の高齢化が進み、労働力不足、年金や
医療費、介護給付費などの社会保障費のさらなる増大が予想されている中、地域ケアシステムは、このように今後ますます進んでいく高齢化社会に対応すべく、その時々の状況に応じまして、常に見直しを行いながら継続的に進んでいく必要がありますので、続くという、完成というものはありません。 続きまして、課題でありますが、地域包括ケアシステムは、住まい、
医療、介護、予防、生活支援の五つの構成要素が密に連携しながら対応することにより、高齢者の地域での生活を支援していますが、現実的にはこの五つの構成要素の課題に対して一つの窓口で対応することはできません。 今後、地域住民の多様化した様々な相談に対応する窓口の充実とともに、地域での
医療や介護等の様々な社会資源とさらなる連携、また行政内部での連携による問題解決への対応等が課題になってくるかと思います。
◆3番(大石元則君) ありがとうございます。今回のレクチャー、もう私の身にはしみてまいりました。揺り籠から墓場まで安心して新宮市民が生活できるように、新宮市が一番住みよいまちになるために、私も地域包括ケアシステムの一員になれるよう、少しでも元気なうちに皆さんと共にシステムの寄与に努められればと思っておりますので、今後ともお教えのほうよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。 さて、私の質問も、皆さんのおかげでここまでやってこられました。私が誕生花とか花言葉を大切にしたいなと思ったのは、NHKのラジオ深夜便という放送で、11時5分頃から翌朝の5時まで放送されております。そのおしまいのほうで必ず出てまいります。そのお話を伺っていると、今日も一日頑張れるなと思うときもございます。そちらのほうでは、今朝確認したところによると、今日の誕生花はシバザクラで、合意と一致という花言葉があると知りました。 そこで、市長、最後に、添付資料の中で写真が一つおまけでついておりますが、この写真ちょっとぶれていますが、どのような写真か御確認いただきたいと思います。 何かがすがっていると思います。この花は一体何か分かりますか。
◎市長(
田岡実千年君) この蜂がすがっている花ですね。すみません、花の名前は分かりません。
◆3番(大石元則君) 実がなっていれば、今、旬の赤い、副市長、いかがですか。イチゴの花なんです。 蜜蜂のおかげで、おいしいおいしいイチゴが実ります。花から花へ花粉を運んでくれます。蜜蜂の働きは成果を実らせてくれる貴重な働きをしてくれています。私も今後とも、このような蜂になりたいと思って、この1年間努めてまいりたいと思いますので、ぜひ御指導のほどよろしくお願いしたいと思います。皆さん御協力よろしくお願いいたします。 以上でもって、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(榎本鉄也君) 会議中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後1時56分
---------------------------------------
△再開 午後2時10分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。
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△濱田雅美君
○議長(榎本鉄也君) 7番、濱田議員。
◆7番(濱田雅美君) (質問席) マスクを外させていただきます。 初めに、通告書の3番、学校教育についてと4番、子育て支援についてですが、先に、3番の子育て支援を行わせていただいて、次に4番、学校教育の順に質問をさせていただきます。御了承願います。 それでは、通告書に従い一般質問を始めます。 今回の一般質問は、予算大綱より新年度予算に関した一般質問を行わせていただきます。
○議長(榎本鉄也君) ちょっと声が小さいので、近づけてお願いいたします。
◆7番(濱田雅美君) 失礼いたしました。 まず、防災についてお伺いいたします。 ブロック塀等耐震対策事業補助金と空き家対策事業について。 平成30年より、大阪での悲惨な事故や熊本地震での報道を基に、防災において重要な施策であると、補助金制度の設立を継続して提言しておりました。 ブロック塀等耐震対策事業は早急に設立していただきましたが、空き家対策についてはなかなか進まず、前担当課長をはじめ、担当課には本当に御尽力いただいて調査研究に努めていただき、大変御尽力いただきました。新年度より取組を設立していただきましたこと、本当にうれしく思います。ありがとうございます。 そこで、幾つか質問させていただきます。 まず、ブロック塀等耐震対策事業補助金についてですが、新年度より、ブロック塀等耐震対策事業の対象に法人が加わることになりました。個人対象条件と法人対象条件を教えていただけますか。 また、補助金の上限額をお教えください。
◎総務部参事兼
防災対策課長(竹田和之君) 防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 対象条件につきましては、個人、法人とも同じ条件となっております。 撤去事業の条件としましては、市内に存在するブロック塀などの所有者、または所有者からの同意を得て工事を行う者であること。次に、不特定多数の者が通行する道路等に面し、撤去するブロック塀等の高さが60センチ以上であること。なお、市税を完納していることなどがあります。 改善事業につきましては、撤去事業によりブロック塀等の撤去を行った後、引き続いて、軽量な塀等に取り替えることが条件となっております。 また、補助金の上限額につきましては、撤去事業、改善事業ともに15万円となっております。
◆7番(濱田雅美君) では、この申請件数の枠というのは決まっているんでしょうか。
◎総務部参事兼
防災対策課長(竹田和之君) 申請件数の枠につきましては、撤去事業、改善事業ともに20件となっております。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 次に、空き家対策事業について。 現在の本市の空き家は何軒ありますか。また、特定空家候補と指定されている危険家屋というのは、何軒ありますでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 管理課、岩上より答弁させていただきます。 平成30年3月に策定した新宮市空家等対策計画においての空き家等総数は1,004軒、そのうち、倒壊の危険性がある住宅、また周辺の景観を損ね、生活環境を著しく乱す住宅などの特定空家候補は380軒でございます。
◆7番(濱田雅美君) 新宮市空家等対策計画におきましては、平成30年の3月議会におきまして、議会のほうに報告を受けました。その際、様々な質疑も、私も含め、ほかの同僚議員もさせていただいたんですけれども、この計画を基に新宮市不良空家除却補助金というのに至ったことは存じております。 最新の新宮市空家等対策計画の策定について、どのようにお考えでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 平成30年3月に策定した新宮市空家等対策計画は、平成28年9月の実態調査によるものです。 実態調査から5年が経過しております。令和4年度に計画の見直しをすることで進めてございます。
◆7番(濱田雅美君) 令和4年度に対策計画を見直しするということですから、5年たっていたら、やはり、環境やいろいろ変わっていると思いますので、また調査のほうを丁寧に行っていただきますようにお願いしておきます。 それと、新宮市不良空家除却補助事業の対象となる条件と補助金額について説明していただけますでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 新宮市不良空家除却補助事業につきましては、空き家対策総合支援事業の補助金を活用し、不良空き家の除却を行うものでございます。 補助金の基準は、補助対象経費に3分の2を乗じた金額が補助金となります。この3分の2の補助金の限度額は50万円とし、50万円の内訳は、国庫補助金が25万円、市補助金が25万円でございます。件数は、10件計上してございます。この補助金を活用するには、三つの項目に該当する必要がございます。一つ目は、おおむね1年以上空き家となっていること、二つ目は、居住の用に供される建築物または床面積の2分の1以上に相当する部分が専ら居住の用に供される建築物、三つ目は、構造物または設備が著しく不良であるために居住の用に供することが著しく不適当なものとなってございます。
◆7番(濱田雅美君) 今、御説明していただいた中の、一つ目の、おおむね1年以上空き家となっていることということの詳細を教えてください。
◎管理課長(岩上賢志君) 国の空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針において、年間を通して建築物等の使用実績がないことは、一つの基準となっております。 確認方法といたしましては、電気、ガス、水道等の使用中止が確認できる書類の提出、または町内会長、隣家の方に証明していただくことになります。
◆7番(濱田雅美君) 二つ目の、居住の用に供される建築物または床面積の2分の1以上に相当する部分が専ら居住の用に供される建築物ということの詳細をお教えいただけますか。
◎管理課長(岩上賢志君) 国において除却の補助対象となる物件は不良住宅で、倉庫等は対象外となります。店舗や事務所が併設されたもののうち、延べ床面積の2分の1以上が居住の用に供されるものは、兼用住宅として取り扱うとされてございます。
◆7番(濱田雅美君) 次に、三つ目の、構造物または設備が著しく不良であるために居住の用に供することが著しく不適当なものということの詳細を教えてください。
◎管理課長(岩上賢志君) 国交省の外観目視による住宅の不良度判定の手引より、現地にて、当市の建築主事による空き家の不良度判定を行います。評点合計が100点以上であれば、不良空き家として認定され、対象となります。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 一つ一つ御丁寧に説明してもらってありがとうございました。これのほうが分かりやすいかなと思ったので、お尋ねしました。 その中で、申請件数の枠というのは決まっているんでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 10件でございます。
◆7番(濱田雅美君) 空き家等対策事業におきまして、やはりこの補助金の制定を、周辺の近隣市町村では制定されているところがあって、本市ではないということで、もしかして本市でも制定されるのではないかと待っている市民の方もいらっしゃいました。 それで、制定されたんなら、補助金を活用して解体しようとか除去しようと考えられる市民の方も少なからずいらっしゃるとは思うんですけれども、もし仮に、申請件数の枠10件というのが超える申請があった場合というのが、そのときには、令和4年度中の補正とかで、受付の拡充に努めていただけるというお考えはありますでしょうか。
◎管理課長(岩上賢志君) 想定される範囲で予算を取ってございます。これまでの経過から予算を計上させていただいておりますが、想定を超えるようであれば、再度検討したいと考えてございます。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 ぜひ、もし枠を超えるようなことがあれば、環境や防犯、あと防災関係におきましても、やはり撤去していただくのがいいのかなとは思いますので、枠が超えた場合は、またそのときには前向きに御検討いただきますようにお願いします。 また、この除却後、最長5年間の固定資産税減免措置というのも併せて取り組んでいただくこととなっておりますが、対象となる条件というのはありますでしょうか。あと、手続などは、どのように行えばよろしいんでしょうか。教えていただけますか。
◎税務課長(木田和彦君) 税務課、木田より回答させていただきます。 減免要件でございますが、除却する不良空き家の要件については、補助金の要件と同様でございます。 土地については、不良空き家の敷地となっていたもの、かつ除却時点で住宅用地特例の適用を受けているものが減免対象となります。 手続といたしましては、税務課へ減免申請書を提出いただく必要があります。補助金対象者には、補助金の決定通知送付時に減免申請書を同封いたしますので、翌年の1月末までに提出いただいて減免という流れになります。 固定資産税の減免は、予算の枠はございませんので、補助金抽せんに漏れた方が、補助金を受けずに除却した場合も減免対象となります。この場合は、事前に税務課に御相談いただき、申請書を提出いただきます。その後、管理課による不良空き家の認定後に除却していただき、減免する流れとなります。
◆7番(濱田雅美君) 分かりました。 解体した後にというのであれば、話が進んでいかないと思いますので、その補助金制度に漏れた方は、先に税務課に相談しに行くということになるんですね。認定後ということですか。
◎税務課長(木田和彦君) お急ぎで、補助金はもう受けられずに除却するという場合に、固定資産税の減免だけ受けるということが可能であるということでございます。
◆7番(濱田雅美君) 補助金を使わずに解体したい場合は、先にその旨を税務課に伝えないといけないですよね。
◎税務課長(木田和彦君) 税務課では、不良空き家の認定ができませんので、除却前に税務課に御相談いただいて、管理課で認定を受けた後に除却していただくことで、減免が可能となります。
◆7番(濱田雅美君) 承知しました。ありがとうございます。 また、この解体の補助金制度の構築の提言とともに、今まで、空き家バンクの取組であったりとか、R住宅の紹介であったりとか、そういったことも、共に提言してまいったんですけれども、また空き家の寄贈を受けて整備することにより、災害時の避難路確保や火災の拡大を防ぐという想定もできると思います。近隣自治体においても、このような取組がなされていることを紹介して、本市での取組を提言してまいりました。 本市は、災害面での活用が可能であると判断して、三輪崎の土地の寄贈を受けましたが、今後も、このように防災面での有効的な活用ができると判断された場合には、寄贈を受けるというお考えはありますでしょうか。
◎総務部参事兼
防災対策課長(竹田和之君) 防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 防災面だけではなく、有効的な活用ができると判断されれば、関係各課と協議した上で考えていきたいと思っております。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 今の御答弁いただきましたように、有効的な利用であったり、あと避難路の確保や整備、また命を守るという施策は最優先でありますので、ぜひ柔軟かつ慎重に御判断をしていただきますようにお願いしておきます。 空き家対策事業におきましては、防災はもちろんですが、防犯、生活の環境、衛生面上においても大変有効であると考えます。補助金制度と固定資産税の減免措置の取組により、空き家対策がこれまで以上に解決しやすくなることを期待しております。よろしくお願いいたします。 次に、旅館等宿泊避難支援事業についてお伺いいたします。 この事業も、令和2年度のみの単年度の取組と当初はなっておりましたが、避難弱者の方々にとっては大変有意義な取組でありますが、令和3年度においても継続した取組と、またそこに補助金の増額、タクシーなどの移動手段の補助をつけていただきたいと提言させていただいておりました。本年度も継続して取り組んでいただきましたことは大変うれしく思っております。補助金制度の設立には至りませんでしたが、令和4年度には、新年度予算では2,000円であった助成金を3,000円に増額した予算計上があります。増額に至った経緯をお教えいただけますでしょうか。
◎総務部参事兼
防災対策課長(竹田和之君) 増額に至った経緯ですが、令和2年度からこの事業は実施しております。今まで、令和2年10月の台風14号で、5施設15名が利用されました。その後、利用した施設に対しましてアンケートを実施した結果や市民の要望の声を反映し、より利用してもらいやすいようにと考えた結果、増額に至りました。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 しっかり市民の声を反映していただいたということで、ありがたく思います。 この制度に関しましては、本当に避難弱者にとっては大変有効であると思います。体育館などの避難所生活というのは、本当に心身ともに大きな負担もあります。少しでも負担の軽減ができるよう、また命を守るための施策でありますので、経済的な面も自己負担が最小で済むように、また誰もが利用できる施策になるよう今後も調査研究していただいて、皆さんに使いやすい取組になりますようにお願いしておきます。 次に、高齢者施策についてお伺いいたします。 災害時避難行動要支援者避難支援事業において、この支援事業では、個別に避難計画を策定していかなければなりません。これまでも数多くの質問をさせていただきましたが、質疑のたびに困難課題が多くなかなか進まない、本人の同意が取れないなどの理由で、個別計画にまで至らない状況が続いております。確かに困難課題も多くあることは理解しておりますし、町内会長、民生委員、様々な方の御協力を得て取組を進め、担当課が御尽力いただいていることも承知しております。 この取組は、2013年に政府が市町村に要支援者の名簿づくりを義務づけしたものですが、65歳以上の死者に占める割合が2018年の西日本豪雨では66%、2019年の東日本台風では65%、2020年九州豪雨では79%と、災害が起こるたびに死者が高齢者や障害者に集中するという状況は改善されておりません。この事業の困難さというのを示しているように思います。 滋賀県の高島市と愛知県犬山市での取組というのを新聞記事で拝見しましたので、御紹介させていただきます。 滋賀県高島市では、昨年から個別避難計画づくりにケアマネジャーの協力を得て計画を作成し、協力するケアマネジャーには1件の計画当たり7,000円の委託費を支払うという取組でした。避難の支援者をどう見つけるかも課題であり、愛知県犬山市では、民生委員が避難に協力してくれそうな人を探してお願いする、要支援者と近隣住民の仲立をするという取組でした。この二つの取組が、計画づくりが前進する一歩となったというふうになっております。 本市は、新年度484万5,000円の予算のうち、支援者調査業務委託料が238万5,000円となっております。毎年高額の予算計上がなされているのですが、進捗状況を教えていただけますでしょうか。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 健康長寿課、中上から答弁させていただきます。 まず最初に予算内訳ですが、会計年度任用職員1名分の人件費と、先ほど議員御紹介のありましたケアマネ事業所への個別避難計画策定委託費の計上となっております。 進捗状況ですが、去年、一昨年と
新型コロナ感染症の影響によりまして策定が厳しい状況にありましたが、今年度は新規対象者1,226名の方に、近々、申請書を郵送する予定になっております。令和3年11月末の時点の登録状況ですが、要配慮者4,802名のうち同意者726名、不同意者361名、市以外への提供不可の方が4名、未処理が3,711名となっております。 今後は、災害リスクの高い地域から優先順位を設定しまして、個別避難計画の策定を行う予定にしております。
◆7番(濱田雅美君) 今後は、災害リスクが高い地域から優先順位を定めて個別計画をしていただけるというのは、大変有意義な取組だと思います。よろしくお願いいたします。 コロナ禍の中、策定が厳しい状況であったとのことですけれども、3,711件の未処理というのは大変多いように感じるんですけれども、御自身で申請が困難な方というのは、御家族であったりとか御家族がいない独居の方である場合は、ケアマネさんやヘルパーさんというのが手続を行ってくれるような話合いはできているんでしょうか。 また、この未処理の方の中で、福祉施設に入所されている方というのは、この中には含まれていないと思うんですけれども、その点を確認させてください。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 未処理件数3,711件についてですが、まだ返送されてきていない件数であります。また、これまで申請をいただいている方は、本人または御家族の方が手続を行ってくれているところであります。 今後は、ケアマネさんにも御協力いただきまして、個別避難計画策定に向けて取り組んでまいりたいと、このように思います。 なお、施設入所の方におかれましては、施設ごとに避難計画が策定されますので、郵送は含まれておりません。
◆7番(濱田雅美君) では、この調査業務委託というのは、どのような委託先で、どのように調査に取り組んでいただく予定にしていますでしょうか。お教えください。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) この調査業務においてですが、令和4年度から、先ほど議員から御紹介された滋賀県高島市と同様、ケアマネ事業所のほうへ調査業務を委託予定としていますが、今後、近隣町村とも調整しながら取り組んでまいりたいと、このように思っている所存でございます。
◆7番(濱田雅美君) では、ケアマネ事業所に調査業務を委託していただけるということなので、この事業が今よりもさらに進展するというか、前進するということを期待しておきます。よろしくお願いいたします。 この1月16日の午前0時38分なんですけれども、津波注意報が発表されました。相筋河川敷から佐野沿岸に避難指示が発令されました。寒さも厳しい真夜中で、避難しているのかどうか、やっぱり避難せずに家で自宅待機しているのか。また、避難といっても高台、ここら辺で津波避難の指示が出るというのは珍しいので、本当にどこに避難したらいいのか。いろいろ私は自宅だったんですけれども、気に病んでいたところ、やはり息子が「警察署付近の空き地にいっぱい人おるで。避難している人かな」というふうに私に教えてくれました。寒い中つらいだろうなと思って、どうにかならないものか。また、幼い子供とか高齢者の人もその中には含まれているのだろうかと本当に心配したところですが、翌日、相筋の知人に、「昨日どうしたん、避難したん」と尋ねたところ、「母を連れて避難するのはすごい難しい。しかも、夜中寒いし、高いところといっても、ここら辺高いところがないから、どこへ逃げていいか分からんから、もう一か八か家におったよ」という返事が来ました。やっぱりそういうふうに、津波避難というのは、この辺ではまれなことで、高いところと言っても、どこに避難すればいいのか分からない、この言葉は市民の大半の方が同じ思いだったのではないでしょうか。 今回の津波ということには何事もなく安堵したんですけれども、災害時の避難ということには、これも含め、やはり、支援が必要な方が御家族にいらっしゃった場合、やっぱり、諦めて自宅待機をしてしまうという選択を選ばれる方も多いと思うんです。そうなってくると、地域の支え合いであったり見守りというところの構築というのが、本当に早急に必要不可欠なことだと思います。 「誰ひとり取り残されない防災」よく市長がお言葉にすることなんですけれども、これを実現するためには、地域とのつながりももちろんですけれども、行政としては、福祉と防災の連携というのが必要不可欠であると考えます。どうか、福祉、防災、これまで以上に連携を強化していただきたく、この場でお願いしておきます。お願いします。 次に、緊急通報システム事業についてですが、利用料の個人負担金と市の負担金をお教えいただけますか。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 緊急通報システム利用料ですが、1か月の個人負担は、旧市内の方は500円で、市の負担は2,190円であります。また、熊野川地域の方の個人負担は300円で、市の負担は2,397円となっております。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 これ、同じ市民なのに、何で利用料が違うのかと前確認したら、熊野川町の方は、駆けつけるまでに時間がかかるので、それまで待っていただくのに、そのような配慮をしていただいているということで、今もそのとおりだと思うんです。 この事業というのは、利用者にとっては大変有意義な見守り、24時間というと本当に大変ありがたい見守りであると思うんです。それが、今言ってもらった件数というのは、本当に本市を考えると、利用者が大変少なく思うんですけれども、この点、担当課はどのようにお考えでしょうか。また、皆さんに知っていただくための広報は十分にできているんでしょうか。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 令和2年度末の時点の登録者数ですが、新宮・高田地域で61名、熊野川地域で11名の計72名となっております。 利用者が少ないのではとの御質問ですが、ホームページへの掲載をはじめ、広報紙での周知、また事業所を通してケアマネさんへの周知を行っているところであり、今後も広く周知していけるよう取り組んでまいりたいと、このように思います。
◆7番(濱田雅美君) ケアマネさんとかにも周知していただいているということで、もし、必要な方がいて、利用すれば安心だよというところへは、声はかけてもらっているとは思うんですけれども、なぜ、これが広まっていかないのか、もう少し見守りが強化できればなと思います。 非課税世帯が対象ということなんですけれども、この条件を取り除いていただくということはできないんでしょうか。65歳以上の市民を公平に見守っていくという観点で、ちょっとお考えいただけないかと思うんですけれども。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 現在の対象者は65歳以上の独り暮らしの方で、安否の確認を必要とする市民税非課税世帯の方が対象となっているのが現状であります。 議員御意見のとおり、広く高齢者の方々に御利用いただきたいところでありますが、現行制度で進めていきたいとこのように思いますので、御理解のほどよろしくお願いしたいというふうに思います。
◆7番(濱田雅美君) 御理解は、はい。 65歳以上の独り暮らしの方ということと非課税ということが今の条件なんですけれども、65歳以上の高齢者のみの世帯、独り暮らしじゃなくても、やはり緊急なことが発生した場合、パートナーというか夫婦であって、2人ともが高齢者であれば、どうしようもない状況に陥って、誰かに頼まないといけない、または救急車を呼ばないといけない。見守ってほしいというのは、独り暮らしだけじゃないと思うんです、今の新宮市内の状況を見ると。ですので、この独り暮らしというのと、あと非課税ということを、今は現行制度でということになっておりますが、今後の課題として、65歳以上の高齢者ということと、あと非課税を省くということ、このことを、これからできれば前向きに御検討、研究していただければありがたいと思いますので、お願いしておきます。 このコロナ禍においてのコミュニケーションというのが、今、制限されております。高齢者の見守り環境が多種多様になっています。独居高齢者はもちろんなんですけれども、介護や
医療現場においても、端末での会話や触れ合い、家庭用コミュニケーションロボットなど様々な見守り方が普及されております。 以前も提言したと思うんですけれども、決して大きな予算にはならないと思うんです、補助制度を設立したとしても。その後、協議というのはしていただいているんでしょうか。
◎
健康福祉部次長兼
健康長寿課長(中上清之君) 議員より昨年9月議会、また一昨年においても、高齢者の見守り環境整備について、補助金制度の提言をいただいております。 議員御意見のとおり、現代社会においては、ロボットやAIが様々な場面で活用されており、高齢者の見守り機器においても、電気ポットや電球、冷蔵庫やカメラなど数多くの機器があるのが現状であります。当課におきましても、様々な見守り機器についての情報などを集め、協議も行ってきているところであります。 今後も他市の状況も含め、情報収集しながら研究し、引き続き協議してまいりたいと、このように思います。
◆7番(濱田雅美君) どうか、協議していっていただきたいと思うんですけれども、コロナ禍において、高齢者を取り巻く環境というのが大きく変わってしまいました。様々な報道の中で、心痛むことも多くあります。 その中でも、やはり高齢者福祉施設に入って直接の対面ができない、触れ合いができない、そういった方が認知症が進んだりとか体力が落ちたりとかというのを目の当たりにしている御家族というのはたくさんいらっしゃいます。その中で、一つの報道記事で目にしたんですけれども、これは氷山の一角で、この人だけじゃなくて、こういう例はたくさんあると思うんですけれども、オンライン面会をしたところ、お母様が、「お願いだから、こんな監獄のようなところからは出してほしい」と、泣きながら悲痛な叫びをして、家族としたらびっくりしますよね、急にそう言われると。なぜかと言えば、やはり、施設内でクラスターが発生すると困るということで、介護が必要な方の入浴は3週間に1回となった。入居者さん同士のコミュニケーション、話合いもなくした。そして、その中で、食事も部屋で個食となった。外に出ることもない。本当に1人部屋の中でいる状況が続いていたそうです。 オンライン上の画面に映っているお母様というのは、本当に痩せてしまっていて、体力的にも精神的にも厳しい状況というのは目に見えたそうです。認知症も、やはり進んでしまっていた。娘としたら、もうこれ以上、この状況を何とかしたい。でも、家に連れて帰ることもできないということで、この人は、一か八かというか、ちょっと言葉があれなんですけれども、ロボットにかけて、入所施設に許可をもらってお母様の部屋に置いた。24時間監視しているようで、ちょっと心が引けたということもあったんですけれども、でも、そのロボットを介して、Wi-Fi設備があれば様子は見えます。そこで、毎朝、同じテレビで朝のラジオ体操をするようにしたそうなんです。朝、声かけをして、「おはよう」と、「カーテン開けて」と、「今から体操するよ」とかというのに、だんだん反応がはっきりしてきて、モニターで見るお母様も、だんだんちょっと日常生活に戻ってきた。それで安心できたというふうなことがあったんです。こういう取組というのは、本当に今、どことも増えてきていると思うんです。
医療現場であったりとかも、介護施設であったりとかも。 ただ、この方もそうなんですけれども、Wi-Fiの設備が自宅にはなかった。そのロボットも2台買わないといけない。それで、なかったらタブレットも買わないといけないというふうな、今までにない負担というのが、やはり出てくる。 ただ、それは、必要経費ということで、この人は買ったそうなんですけれども、それを買ってこういうふうに取り組んだので、お母さまが少しずつでも様子が見えて、娘さんは安心できる。お母さんは、少しずつでもそういうふうに元気を取り戻せるというよい方向につながったと思うんですけれども、ここで、やはり経済的に諦めてしまう人もいると思うんです。やっぱり買えないわと。Wi-Fiの設備もないし、一からそろえるのは大変と。まだ、こういう介護ロボットというか、そういったのもそれほど、いろいろなパターンがあるみたいなんですけれども、安価なものから、たくさんの機能がついていたらそれなりに高いとか。でも、本当に見守りをするんだったら安価でいいとなっていて、まして認知症のお母様は、ボタン一つ押すことぐらいしかできない。ですので一番安価なものでこういう見守りができたということなんです。こういった事例もありますので、ぜひ、本当にそういったことをしたいけれどもできないという方が、本市にいなくなるように、またこちらのほうは、こういったように入所されている方も、ここまで厳しい制限というのはないのでありがたいんですけれども、入院された方とかは、今、面会も禁止、何もかもが本当にどういう状況であるのか分からないという状況がありますので、ぜひ、前向きに考えていただきたいと思います。 次に、9月の一般質問において、奈良県の田原本町の健康増進プロジェクトを展開して、併せて「ながら見守り」と称して見守り活動を実施している健康促進は、
医療費の抑制にもつながるとして、全国の自治体で、健幸ポイントの導入が広がっていることを紹介させていただき、本市もこのように、楽しみながら健康促進につながる取組という構築をお願いしたところでありますが、近隣自治体の紀宝町におきましても、健康づくりを応援するための「みらい健康マイレージ」と題して、ポイントをためて商品と交換する取組がなされています。 こちらの対象は、高齢者に限らず20歳以上の町民となっていて、運動だけでなく自身で健康に関する目標を立て実施、また健診を受けた際にもポイントがつきますから、健康診査の受診率のアップにもつながると思うんです。本市のラジオ体操というのも大変すばらしいよい健康づくりではありますが、早朝に参加できない方も少なからずいらっしゃるので、そういう声も聞いておりますので、ぜひ、自身の生活リズムに合わせられて、楽しみながら健康増進、そして地域の見守りということにつながる施策を、ぜひもう一度お願いしたいのですがいかがでしょうか。
◎
保健センター長(福本良英君)
保健センター、福本よりお答えさせていただきます。 紀宝町のみらい健康マイレージにおきましては、介護予防事業のほかに健康診査や各種教室、各種健康づくり教室及び紀宝スポーツクラブ入会でポイントがためられるようでございます。介護予防、健康増進、生涯学習と多部署にわたる事業でございますので、制度の仕組みや導入することによる効果、または経費等について研究させていただきたいと考えております。 また、
保健センターにおきましても、現在、リフレッシュ体操として月に8回、健康運動指導士の指導による運動教室も行っております。毎年、抽せんを行うほど申込みの多い教室でございます。その他、地域住民の健康増進のため、健康づくりの啓発の取組、また運動推進リーダーとしての活動をしている健康づくり地域推進委員会により、
保健センターでは元気体操、また佐野会館ではフォークダンス、下田隣保館ではゆる体操を定期的に実施していただいております。皆さん楽しみながら健康増進し、またお仲間同士で日頃の様子も確認し合えるのではないかというふうに考えております。こういったことも含めて考えていきたいと思います。
◆7番(濱田雅美君) ぜひ、前向きに考えていただきたいと思います。 別にポイントにこだわるわけではないんですけれども、ぜひ楽しみながら参加しやすく、また目標というか、何かあれば、毎日、日々ちょっと頑張ろうかなという気持ちになると思うんで、お願いしておきます。 次に、認知症の人と介護者の集いについてお伺いいたします。 私は、認知症カフェ、認知症と家族の居場所づくりというのを、本市には必要であることを継続して提言しております。取組がうまくいっている自治体の紹介もさせていただき、北畑部長が担当課長であった際に紹介した近隣周辺の取組に、直接、視察にも行ってくださったりとか、あと必要性を認識していただいて、本市での在り方を前向きに検討してくださっていたんですけれども、その最中にコロナ禍となってしまい実現には至っておりませんが、この認知症と家族の会という取組は、新宮市においてもずっと継続して取り組んでいただいております。 この開催時に、北畑部長が、もし、ここがカフェと兼ねて来ていただいく人が、少しでも和んでいただけたらとかと考えていただいたと思うんですけれども、お花を飾ってくださったり、お茶を出してくださったりして、少し今までと様子をちょっと変えた取組にも工夫をしていただいていました。本当に、これは大変うれしく思ったのと、あと来てくださった方にも、「今日はきれいなお花飾ったあるね」とか、「お茶出してくれるんや、今日は」とかと言ってすごく喜んでくれたり、雰囲気も少し和んだように思いますということを教えていただいて、本当にうれしく思って、このまま先に進めるであろうと少し期待したところだったんですけれども、その取組に対しまして、本当に北畑部長には心からお礼申し上げます。ありがとうございます。 ちょっとコロナ禍で停滞して、また足踏み状態に戻ってしまったのが残念なんですけれども、北畑部長が、もし、今、思いというか、何か参考になるようなこととか教えていただければ、またそこから、ウィズコロナであったり、アフターコロナの時代に来たときに、また前に進められるかなと思いますので、一言お願いできますか。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(北畑直子君)
健康福祉部の北畑より答弁させていただきます。 認知症の方と家族の会、今、介護者の集いと申しておりますが、それにつきましては、議員から、かねてより充実に向けての御意見をいただいております。それで、私も
健康長寿課長のときに参加して、様子を伺ったこともありますが、そのとき思ったのは、認知症の方を家族に持つ方の悩みはそれぞれで、そのつらい思いというのは、なかなか誰にでも話せるものではないなと思いました。参加された方の中には、同じ悩みの方の話を聞けて、また自分のことも話せたことがよかったと表情が明るくなって帰られる方もいらっしゃいました。それだけに、もっと多くの方に参加してもらえるような工夫、カフェのような、オレンジカフェといいますか、そういう認知症の方のカフェ、介護者の方のカフェをつくっていかなければならないなというふうに思っていたところではございました。 地域包括支援センターでは、本当に限られた人員の中で、認知症について市民の方の理解を深めていただく取組も、また介護者に寄り添った支援についても取り組んでございます。 今後も、また議員の御意見、御支援についてもよろしくお願いしたいと思います。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 しばらくこのコロナ禍になって、認知症カフェのことについて触れていなかったんですけれども、ちょっと触れていなかった間に、認知症と家族の会という、今までそういう題名で広報していただいて、あと、いつ開催ですよというお知らせもしっかりしていただいたんですけれども、このネーミングが硬かったのか、会なんで会員制と思ったのか、そういうところもちょっと気になっていたんですけれども、今回、この認知症の人と介護者の集いというふうに、すごくネーミングを優しくというか、集いって側に寄り添うみたいなふうにネーミングを変えてくれていて、これも私すごくうれしかったんです。こういう細かい名前まで、この名前が、もしかしたら参加しにくいのかもしれないとかと担当課の方は思ってくれたみたいで、それも、そういう細かいところまで配慮していただいて、認知症の人と介護者の集いというふうに変えてくれたというのに、すごくありがとうございますと感謝申し上げておきます。 そこで、この認知症の人と介護者の集いなんですけれども、今の現状というのを教えていただけますでしょうか。
◎
健康長寿課企画員(辻本美恵君) 健康長寿課、辻本からお答えさせていただきます。 認知症の人と家族の集いは、月1回開催しております。やはり、人数は、令和元年度が9回で28人、令和2年度では10回で35人、今年度につきましては、1月がコロナの関係で実施できておりませんが、現時点では28名となっております。 人数少ないということで、今、議員がおっしゃっていただいたように、ネーミングを変えたりとか、あと、今、別館だけで月1回開催しておりましたが、来にくい方もおるんじゃないかということで、2月、3月と三輪崎会館、佐野会館で実施してみようということで、ちょっと試み始めたところでございます。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 本当に、そのように場所を増やしていただいたりとか、ネーミングを考えていただいたりとか、きめ細やかに対応していただいて、とてもうれしく思います。 この取組というのは、本当に介護者にとってはすごく有意義な集いだと思うんです。ですから、まだまだ知らない人もいらっしゃると思います。ですので、一人でも多くの人に知っていただいて、本当に必要とする方がこの場に来て、少しでも帰りは介護の軽減になる気持ちが少し和らぐというふうにして帰っていただける場所になればいいなと思いますし、介護が軽減されるというのが本当に必要だと思いますので、今後とも、いろいろと難しいというか、課題も多い取組だと思うんですけれども、御検討いただきますようにお願いしておきます。 次に、子育て支援についてお伺いいたします。
○議長(榎本鉄也君) 濱田議員、時間で、休憩入れていいですか。 会議中ですが、10分程度休憩いたします。
△休憩 午後3時01分
---------------------------------------
△再開 午後3時19分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、濱田議員。
◆7番(濱田雅美君) (質問席) 休憩前に引き続き一般質問を続けさせていただきます。 次に、子育て支援についてお伺いいたします。 子供の貧困対策推進計画策定業務として子供の貧困対策を推進するため、令和3年度に実施した子供の生活実態調査の調査結果を踏まえて、子供の貧困対策推進計画を策定するための予算が330万円計上されており、策定業務委託料となっております。調査対象と件数、回収率を教えてください。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 子供の生活実態調査につきましては、子育て世帯の経済状況、生活状況、子供への影響、支援ニーズ等について調査、分析を行い、本市の子供の貧困対策に係る教育、福祉施策の方向性を検討するため実施したものでございます。 調査対象といたしましては、市内の小学5年生209名とその保護者、中学2年生229名とその保護者、合計しまして876名が対象となっておりまして、各小中学校の御協力をいただき、学校を通じて調査票を配布、回収していただきました。 回収率は、小学生分で90.0%、中学生分で73.8%、全体では81.5%でございました。
◆7番(濱田雅美君) その調査結果というのはもう既に出ているのでしょうか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 委託業者におきまして、調査結果の集計、分析を行い、現在、調査結果報告書の最終確認を行っている段階でございます。年度末までには市ホームページで公開する予定としてございます。
◆7番(濱田雅美君) 業務委託とは、実際どのような業務を行っていただいているんでしょうか。また、委託先はどのようなところで、どのように決定するのでしょうか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 今年度の子供の生活実態調査の業務委託につきましては、回収された調査票を基に集計、分析、調査結果報告書の作成を行う内容となってございます。 来年度につきましては、本市の子供の貧困対策に関する資源量を把握するために、庁内関係課や子供、保護者の支援に携わる関係団体に対して調査を実施し、今年度実施した実態調査の結果を踏まえ、計画を策定していく内容となります。 委託業者の選定につきましては、公募プロポーザルを行いまして、子供の貧困に関する庁内関係課によりましてプレゼンテーションの審査を行い、決定する予定としてございます。
◆7番(濱田雅美君) では、計画書というのは具体的にどのようなものなのかというのと、それとあといつまでに完成させて、どのように活用するのかということを教えていただきたいのですが。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 子供の貧困対策の推進に関する法律というのがございます。この法律が令和元年に改正されまして、市町村において計画策定が努力義務とされました。 子供の貧困対策につきましては、子育て、教育、福祉、健康、就労などの問題が複合的に絡み合っていることから、多岐にわたる分野が横断的に連携して取り組む必要がございます。 各分野の関連する施策を体系的にまとめ、市を挙げて子供の貧困対策を総合的に推進する観点から計画を策定するもので、令和4年度末までに完成を目指すというものでございます。
◆7番(濱田雅美君) では、9月の一般質問でも取り上げさせていただいたんですけれども、ヤングケアラーに関する調査というのも関係団体に行っていただいたようなんですけれども、この関係団体というのは、主にどのような機関で何件あるんでしょうか。また、既に回収が済んでいましたら、回収率というのはどれぐらいだったのか教えていただきたいです。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 本市の子育て支援に関係する機関、団体、支援者50件を対象として調査を実施いたしました。 具体的に申しますと、保育園、幼稚園、小中学校などの子供の所属機関、児童館、学童保育、放課後等デイサービスなど、子供支援を実施している機関、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、適応指導教室などの就学児童の相談支援機関で44件の団体支援者様から御回答をいただきました。
◆7番(濱田雅美君) 44件の回収、100%の回収率ということですか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 回収率につきましては88%でございました。
◆7番(濱田雅美君) あと計画書の作成に当たりまして、この子ども・子育て支援法というのが施行された際に、子ども・子育て会議でも議論をした経過というのがあるんですけれども、そのときの有識者メンバーによる会議というのには、この方たちも図って進めていくというふうな予定というか、そういうふうな形にするというお考えはありますでしょうか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 計画策定のことでございましょうか。
◆7番(濱田雅美君) はい。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) まだどのように進めていくかというのはこれからということになってございまして、そのようなことも考えてまいりたいと思います。
◆7番(濱田雅美君) では、まだこの計画書をつくるその中に入っていただく組織体というのは全然まだ決まっていない、今からということですね。 現在、本市での要保護、準要保護の小中学生の人数というのを教えていただきますでしょうか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(澤原謙二君) 教育政策課、澤原よりお答えさせていただきます。 3月1日現在の数字でございますが、小学生で要保護が15名、準要保護が177名、中学生で要保護が4名、準要保護が117名でございます。
◆7番(濱田雅美君) この方たち、要保護、準要保護の条件に該当する人、自身が対象者であるということに気づかずに、支援に該当する世帯が支援を受けられていないという状況というのはあるんでしょうか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(澤原謙二君) 毎年4月に学校を通じて全世帯に就学援助制度の文書を配布させていただいております。 また、新小学1年生につきましては、毎年入学前に就学前の健康診断がございまして、保護者の皆様には、この就学時健診の説明会の折にはこの就学援助制度のことについて説明させていただいておりますので、全体的には周知できているものと考えております。
◆7番(濱田雅美君) 分かりました。 こういった支援を受けられる方が受けられないということのないように、御丁寧に対応をお願いしておきます。 実際、本市にもこのように要保護、準要保護の御家庭が存在します。委託業者に依頼するというのも必要なのかもしれませんけれども、それだけではこの計画書の作成は不十分なのではないかと考えます。実態調査というのもありますし、今現在の実態調査だけじゃなくて、学校と現場、そういったところとも連携を取っていただいて、しっかりと本市の実態というのを把握する必要があると思うんです。特にここ3年というのは、このコロナ禍の中、貧困だけではなくて、平常ではない子供たちの生活の状況というのに変化はないのか、例えば非正規雇用であった保護者の収入減というのも含めて慎重に気配り、目配りしながら対応が必要ではないかと考えます。過去の一般質問でも取り上げさせていただきましたが、今回のように実態調査が行われ、計画書の作成をするという取組は、貧困問題の取組に前進したものと考えます。貧困問題というのは、大変デリケートで複雑な問題であり、いじめや不登校につながらないように十分な注意が必要であります。 貧困家庭であるかどうかも表からは分かりにくい時代と言われております。多様な状況の子供たちがいると思います。貧困は、学力の低下から就職の選択肢が狭まり、また貧困を呼び起こす負のスパイラルへと陥りがちです。簡単に苦しい、つらい、助けてと言えない方が大半であると想定します。 貧困問題は、社会の発展の問題とも言えなくはないと言われております。本市の貧困問題は、子供だけの問題ではなく、本市の発展の問題と言っても過言ではないと思います。貧困対策はまちづくりの一環でもあります。 そこでお伺いいたします。令和4年度より公立小中学校の給食費無償化を実施予定しております。給食費無償化の決断をした市長のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) 子育て支援というところの理由で無償化させていただきました。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 給食費無償化の決断をしていただいたのは大変ありがたいんですけれども、私も以前、給食費の無償化の提言をした際、やはり財源が厳しくて、とても実施はできないとの答弁がありましたが、今実施していただけることは大変うれしく思います。 コロナ禍の約3年間というのは、イベントも中止となり、財源に少しの余裕も見えるかもしれませんが、今後、アフターコロナの時代が来たとき、文化複合施設やその他の経常経費があり、市長がおっしゃっているふるさと納税だけでは到底補えないものと考えております。 前年度の保護者からの歳入が小学校で4,511万3,000円、中学校で3,156万円、約8,000万円、そのうち先生方からは無償ではありませんから、生徒のみの約6,000万円という多額の財源が入ってこないということになります。継続していかなければならない施策でありますから、今後の市の財源運用も大変重要であると思います。その点はどのようにお考えでしょうか。
◎財政課長(小林広樹君) 財政課、小林より答弁いたします。 議員がおっしゃいますとおり、給食費を無償化しますと、保護者からの負担金がなくなりますので、その他の財源でその分を補填する必要がありまして、また令和4年度からは丹鶴ホールの運営費も通年化するなど、経常的な財源負担が増加することとなります。 このような中で、今後も安定した財政運営を継続していくためには、これまでも継続して実施しております全庁的に目標を定めた経常経費の削減や投資的経費の平準化に加えまして、公債費負担の軽減を目的とした地方債の繰上償還の実施、また歳入面では、全体の一般財源確保策としてのふるさと納税寄附金の推進など、全庁的に財源に関する認識を共有しまして、歳入歳出両面での取組を進めまして、最終的には全体予算を調整する中で必要な施策の財源を確保していくということになると考えております。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 給食費の無償化というのは、国も協議を行っているようですが、いまだ先は見えていないようです。 子供の貧困に対しての様々な施策が叫ばれている中、今回、市長が給食費無償化の決断をされたことは、食育をはじめ、子供の貧困対策に非常に有効な施策であると考えます。 財政面に懸念があると質疑をしておいて、反面の提言になるのではありますが、給食費プラス朝御飯というのも提供している自治体もあります。本市においても朝御飯を食べてきているかどうかというのが学校で調査があったかと思います。早寝早起き、朝御飯と言われている言葉もあるように、この朝御飯を食べるということは非常に重要で、特に子供、学校に行って、今から勉強しよう、運動しようという子供たちにとっては、一食欠かすことができない食事なんですけれども、食べることで脳や体が刺激されて、睡眠中に低下した体温が上昇して、午前中から元気に活動ができる、腸を刺激して排便を促す働きもあるなど、ほかにもいいと言われることがたくさんあります。食育という観点からも非常に重要であると思います。 このように、先ほど市長が無償化にした目的が子育て支援であるというお答えをいただいたんですけれども、新宮市独自の子育て支援ということで、なかなかこの給食費の無償化に手が出せない自治体が多い中、市長は決断をしたということですので、また一歩踏み込んで、食育という観点からも、また今後、朝御飯というのも一つ視野に入れてみてはどうでしょうかと思いますが、またこれはお願いにしてとどめておきます。 また、この貧困対策の重要な取組の一つに、子ども食堂というのがあります。子ども食堂は民間発の自主的、自発的な取組です。そのため、運営を支援する公的な制度などが整備されていないにもかかわらず、子ども食堂の数は増加の一途をたどっており、現在その数は全国で約6,000か所にも上っております。 子ども食堂には様々な形があり、本市にも子ども食堂を取り組んでくださっている方々がいらっしゃいます。本当にこの方たちには心から感謝を申し上げます。食堂と名がついているところから食事の提供のみに意識しがちですが、食育というのはもちろんのことですが、高学年が低学年の子供たちの勉強を教えたり、一人っ子の子がまるで兄弟姉妹のような関係を築いたり、高校生、大学生と触れ合いで憧れを持って、自分たちが進学という選択肢がなかったものが、そこで進学という選択肢を入れて、またそこで勉強に励んでいくとか、食育のみならず、子供たちの大切な学びの場でもあると思います。また、親にとってももちろん、他者とのコミュニケーションを取ったり、悩みを話したり、笑ったりと大切な場所となっております。子供にも親にも地域にも子ども食堂というのは重要な居場所となっております。 子ども食堂を取り組んでくださっている皆さんというのは、言うまでもなく、本当に少しでもお役に立てば、子供と親を見守りたいという思いで日々尽力してくださっております。 しかしながら、やはり運営というのがすごく厳しいようで、国の補助に申請しても、なかなか申請が通ることは少なくて、通っても食材のみなどの制限があったり、光熱費またほかの経費は全て実費で、食費や運営費も持ち出しが多いとのことでした。時折、近所の方や遠方でも送ってきてくれたりとか、差し入れをいただきながら運営している、そういう差し入れは本当に助かりますということをお話ししてくださいました。 食の提供にとどまらず、独り親や障害のある子供を持つ親の相談や子供の遊び場であったり、学び場であったり、様々な場面でお役に立ちたい、コロナ禍でも何かできることはないのかなと、私たちは「ただいま」と帰ってくる場所にしたいというふうにお話ししてくださいました。 このように、大切な場所、居場所というのをなくすわけにはいかないと思います。持続可能な運営をしていただくためにも、行政も支援していくべきではないでしょうか。子ども食堂が本市にあるという現実を重く受け止めなければならないと思います。 和歌山県の橋本市では、橋本市こども食堂実施団体認定制度が施行され、市の認定を受ければ、市が指定する公共施設を子ども食堂会場として利用する際、使用料(光熱水費を含む)が免除、設備経費補助、運営費、運営経費補助を行っております。 本市もこのように大切な子ども食堂の運営が継続していただけるように、補助制度というのを考えていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 子ども食堂につきましては、子供の貧困対策、子供の居場所として大変重要な資源と考えてございます。 今後、本市といたしましても、子ども食堂の運営に当たり、有効的な補助制度を研究させていただきまして、実施団体のサポートに努めていきたいと考えてございます。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 ぜひ考えていただいて、支援をしていただきたいと思います。 次に、子育て世帯を包括的に支援するこども家庭センターの設置を、2024年4月以降の設置を目指し、各自治体に設置の努力義務を課すとあります。 このこども家庭センターというのは、子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点の二つの機関を統合して、支援が必要な家庭の見落としを防ぐとしております。全ての妊産婦、子育て世帯、子供へ一体的に相談支援を行う機関というふうに位置づけております。この施策に対し、本市は既に準備に入っているのでしょうか。
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子育て推進課長(梶田卓哉君) 先日、国の説明会がオンラインでございました。妊産婦や乳幼児の保護者を支援しております子育て世代包括支援センターと、虐待や貧困など問題を抱えた子供、保護者を支援しております子ども家庭総合支援拠点の機能を一体的に運用していく体制の構築が求められております。 本市において、それぞれの業務を担当しております
保健センターと子育て推進課の2課で協議を重ねまして、こども家庭センターの設置に向けた検討を行ってまいります。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 もう2年後には恐らくこのようにこども家庭センターの設置が課せられるであろうというふうに想定できますので、国からの骨子が来てから行動するのではなく、今課長もおっしゃっていただいたんですけれども、もう既に設置に向けて心構えで取り組んでいただきたいと思います。 また、包括的に支援するというのでありますから、一人一人の実情に合わせて支援の在り方、誰一人置き去りにしないSDGsの取組というふうに考えております。この地方の、本市の、新宮市の手当というのが遅れることのないように早めに取り組んでいただくということはありがたいことです。よろしくお願いしておきます。 ありがとうございます。先ほどの子ども食堂の補助、支援、すごくいいお答えいただいて、ちょっと今びっくりしていて、自分でも、本当に前向きにありがとうございました。ちょっと自分がどこを言っているのか分からないぐらいうれしかったです。 次に、産後ケアについてお願いいたします。お伺いします。 産後ケアのデイサービス型、宿泊型、アウトリーチ型を提言させていただき、取組当初はデイサービス型のみでのスタートだったんですけれども、令和3年度から宿泊型とアウトリーチ型も組み込んでいただいて取組を進めていくということで、大変うれしく思っております。ありがとうございました。 令和3年度から宿泊型とアウトリーチ型を組み込んだ経緯というのを教えてもらえますか。最初このデイサービス、宿泊型、アウトリーチ型という三つを提言させてもらったときに、この宿泊型とアウトリーチ型は入ってはなかったんですね、デイサービスだけだったんですけれども、今この令和3年度に組み込んだ何かニーズがあったとか、何かどういうふうな理由でというか、そこら辺を教えていただけたら。
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保健センター長(福本良英君)
保健センター、福本よりお答えさせていただきます。 デイサービス型につきましては、かづこ助産院のほうにて令和2年10月から開始いたしました。また、令和3年度4月からは新宮市立
医療センターにてデイサービス型を開始、かづこ助産院にてアウトリーチ型を開始してございます。また、令和3年12月からは、かづこ助産院にて宿泊型を開始してございます。 取組に当たりましては、助産院のほうでアウトリーチ型また宿泊型も対応可能であるというお話をいただき、順次開始させていただいたものでございます。
◆7番(濱田雅美君) 分かりました。 利用件数というのはどのようになっていますでしょうか。
◎
保健センター長(福本良英君) 今年度2月末現在でございますが、デイサービスで延べ119回、アウトリーチ型で2回でございます。宿泊型の実績は現在ございません。 申請件数としましては46件でございました。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 宿泊型がまだゼロ件ということですけれども、利用というのはなくても、あるというだけでお母様方はすごく気持ち的に楽になると思うんです。安心すると思うので、これからも継続して取り組んでいただきますようにお願いします。 あとこの産後ケアの周知というのは、どのように取り組んでいただいているんでしょうか。
◎
保健センター長(福本良英君) 妊娠届の提出時に必要な方に産後ケア事業についての説明を行い、チラシを配布してございます。また、新宮市のホームページにて妊娠、出産関係の情報として掲載するとともに、
医療機関にてポスター掲示で御案内してございます。 さらには、出産後には助産師による新生児訪問、この際にも御案内している状況でございます。
◆7番(濱田雅美君) 様々なところで周知していただいているようなんですけれども、産後というのは結構ホルモンの関係で忘れっぽくなるということを聞きました。それで、このチラシを配布していただいたり、ポスターの掲示というのはすごくありがたく思うんですけれども、もう一つ、周知に、何度行ってもいいと思うし、忘れていた方が思い出すというのは大切なことなので、この出生届を出していただく市民窓口課のほうでも、産後ケアの周知というのに取り組んでみてはいかがかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
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保健センター長(福本良英君) 出生届につきましては、14日以内に行う必要があるとされております。どちらかといえば、お父さんや家族の方が来られる時期なのかなというふうに思いますけれども、市民窓口課と協議させていただき、チラシを配布するなど、周知について検討したいと考えております。
◆7番(濱田雅美君) お父さんや家族の方に周知するのもありかなと思うので、また御検討お願いします。 あと産後ケアが利用できる利用施設と利用可能日時、利用方法というのを教えていただけますでしょうか。
◎
保健センター長(福本良英君) 現在の利用可能施設はかづこ助産院となってございます。受付利用時間は、月曜日から金曜日の9時半から12時、13時から18時、土曜日の9時半から12時で、この間に予約していただくこととなります。デイサービス、アウトリーチ型は、通算10回以内となっております。また、宿泊型は通算7日以内となっております。 利用方法につきましては、まず事前に
保健センターにて産後ケア事業の申請をしていただきます。その際には、保健師等が御家族の状況、体調、育児の御不安等についてお伺いさせていただきます。申請を受け、
保健センターから利用の際に必要な新宮市産後ケア事業利用承認通知書、これと10枚つづりの利用券、これを送付させていただくことになっております。
◆7番(濱田雅美君) 新宮市の産後ケアはすごく内容も充実していて、利用料もちょっと周辺よりも少し安価かなということで利用してもらいやすくなっている設定でありがたく思っているんですけれども、
医療センターで、新宮市以外の方には新宮市の産後ケアは使えないですよね。その方たちには、もう全然周知、産後ケアという取組がありますよみたいなことは全然お伝えしていないんですか。周辺のことなのでどうかなと思うんですけれども、別に新宮市の人だけに伝えてというのがちょっとかわいそうだなと思ったんですけれども、そこら辺はまた。 2020年、全国の主要都市に行った調査で、自治体が支援を必要と判断した妊婦というのが7人に1人の割合に上がるということが新聞に掲載されておりました。本市において支援が必要と判断された妊婦というのは何人で何割になるんでしょうか。
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保健センター長(福本良英君) 新宮市において何らかの支援が必要であると思われたり、関係機関等から連絡があったりした妊産婦の方につきましては、保健師が必要に応じて訪問をいたしております。 令和2年度におきましては、保健師による訪問の妊産婦の件数は25件でございました。この令和2年度におきまして、妊娠届出数は121件となっておりまして、出産の時期とはずれるかとは思うんですけれども、人数的には7人に1人程度になるかというふうなところでございます。
◆7番(濱田雅美君) この統計というか、平均と本市も同じぐらいとなりますね。ありがとうございます。 産後ケアの重要性を認識して、さらに充実した支援に向けた取組というのが今必要とされております。本市の産後ケアにおいても、さらに充実した支援ができないかを調査研究を続けていただきますようお願いします。それで、新宮市独自の利用しやすい、充実した支援のできる産後ケアにしていただきますようにお願いいたします。 コロナ禍の中の出産というのは、誰一人も今付添いが許可してもらえない状況下であります。ただでさえ痛みと不安に耐えての出産、それを家族の付添いもない中、たった一人で乗り越えなければならない不安というのは、初産の妊婦にとっては計り知れない恐怖も感じるかと思います。情緒不安定にもなりがちな時期に、コロナ禍と重なって孤立してしまうという可能性が大きいのではないでしょうか。妊娠から出産、そして産後と切れ目のない支援をきめ細やかに気配り、目配りしていただきますように強くお願いしておきます。誰一人として孤立させないという強い意志を持って取り組んでいただきますよう重ねてお願いしておきます。 次に、学校教育についてお伺いいたします。 この学校運営協議会、きのくにコミュニティスクールなんですけれども、これの御説明をお願いします。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より答弁させていただきます。 学校運営協議会につきましては、保護者や地域の方に委員として学校運営に参画していただきまして、子供たちのために学校、家庭、地域が一体となりまして、学校運営の改善等について協議する場でございます。 学校運営協議会が置かれる学校につきましては、コミュニティスクールと呼ばれます。それとは別に、共育コミュニティというものがございまして、こちらは学校と家庭、地域が協働しながら連携して様々な活動を行う場です。 きのくにコミュニティスクールとは、学校運営協議会と共育コミュニティが一体となりまして、和歌山県の子供たちをしっかりと育んでいくため、和歌山県の
教育委員会が取り組んでいる事業の一つとなってございます。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 次に、学校防災教育推進事業にある津波防災教育の委託料とありますが、これはどこに委託して、どのような事業を取り組んでいただいているんでしょうか。
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教育政策課企画員(富田英之君) この事業につきましては、東京大学の片田研究室及び株式会社IDAへの委託料となってございます。IDAのほうから防災資料を提供いただきまして、片田先生の助言の下、学校における防災教育の充実に取り組んでいます。 各校の担当者を集めました防災ワーキング会議というものを年に3回程度開催しておりまして、いざというときに適切な行動が取れる子供たちの育成を目指して、各校における防災教育の共有であったりとか、その内容についての協議、片田先生の講演等の取組を行っているところでございます。
◆7番(濱田雅美君) ありがとうございます。 確かによい取組だと思うんですけれども、本市には、宮城県の名取市、広島県の三原市の姉妹都市があります。この二つの姉妹都市は未曽有の災害を経験しております。実際に経験した方のお話というのは何よりも心に響いて、子供たちに何か伝わるものがあると思うんですけれども、このようにぜひ経験者の方の貴重な体験談というのを聞ける機会というのもつくっていただきたいと思います。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 距離的な問題もございますが、オンライン等の準備も整ってきておりますので、また研究させていただければと思います。
◆7番(濱田雅美君) お願いします。 今、本当にタブレット授業とかも使ったら距離に関係なくそういうお話もできるのかなと思うので、ぜひ新しい取組というか、お願いします。本当に経験したお話というのは何よりも、何事にも代え難いと思いますので、今後前向きにお考えください。 あと東京大学体験活動プログラム協力事業については、本年度、熊野学の東京大学の分室が文化複合施設に設置されました。この活動というのはどのようなものですか。
◎
文化振興課長(栗林圭一君) 文化振興課、栗林からお答えさせていただきます。 東京大学とは、昨年3月に連携協力に関する協定を締結し、昨年11月に東京大学、藤井総長から田岡市長へ看板の引渡し式が行われ、今年に入り、丹鶴ホールの2階に東大文学部熊野プロジェクト新宮分室が設置されております。 連携の目的は、相互に連携協力することにより、次世代人文学の構築、新宮市並びに熊野地方における学術の振興及び地域活性化に資することを目的としています。 具体的な連携協力内容といたしましては、地域連携担当助教が毎年数か月程度常駐し、新宮市における各種連携活動に携わる熊野学研究の発展を支援し、その国際化への貢献、学生、大学院生、留学生等の熊野地方における熊野研修や体験活動、若手フォーラムの実施、東大人文熊野フォーラム並びにセミナーワークショップの実施等々が企画されております。
◆7番(濱田雅美君) すみません、ほかにもたくさんの質問があったんですけれども、時間がないので、ちょっと簡潔にお伺いします。 この取組について、教育長、これはどうお考えでしょうか。
◎教育長(速水盛康君) 非常にこれまでになかった具体的なプランを示していただいておりますので、単に連携協定というそういう協定の枠組みにとらわれず、思い切って相互の人的交流だったりとか、あるいは中高生と東京大学との交流であったりとか、いろんな今後の発展というんですか、そういったところにまで新宮市全体の利益というんですか、そういったところにまで単に歴史文化にとらわれず発展していく、そういった連携事業として期待をしておるところでございます。
◆7番(濱田雅美君) 分かりました。 文化複合施設の一角に熊野学の東京文学ができたということですから、私はこれを本市の発展に100%、120%有意義に活用していただきたいと思うんです。市民に還元できるという取組で取り組んでいただきたい。特に子供たちの成長のために寄与してほしいと思っています。 先に出た貧困問題というのもそうなんですけれども、貧困が学力の低下につながり、社会に出て、また貧困に陥り、この貧困の連鎖というのを断ち切るということが重要であって、日本の最高学府と言われる東大の学生が来ているというのだから、その東大を目指すとかという子供たちの今までにない可能性というのを伸ばす、後押しということができる取組というのをぜひしていただきたいんです。もう本当に東大生と触れ合うとかという機会が、本当にこちらにはなかったのではないかというぐらい少ない、希少な経験がこれからできる子供たち、その取組というのを、子供たちを育てるということは、本市の持続可能なまちづくりにイコールするのではないかと考えます。ですので、ぜひ文化というのは、本当に市民の生活の中に溶け込んで、自然と生活に取り入れられたものであると思うんです。ですので熊野学を研究していただいて、世界に発信していただくということも大変うれしいんですけれども、それと同時に、市民と子供たちに還元できるという取組も同時にお願いしたいと思うんです。せっかくこの分室ができたのですから、そこを活用しないわけにはないと思うので、お願いしておきます。本市の子供たちが平等に教育を受けられる環境というのをしっかりと構築していただいて、教育の格差が生じないように強くお願いしておきます。 すみません、質問がたくさん、あと幾つか残っていたんですけれども、時間がないので、各担当の方に申し訳ない、次またお伺いしますので、よろしくお願いします。 以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
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△延会の宣告
○議長(榎本鉄也君) お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。
△延会 午後4時02分...